プテロスチルベン

〔英:pterostilbene〕

 

概要

 

▸プテロスチルベンはやブドウやブルーベリーに含まれる成分で、生理効果や化学構造はレスベラトロールと酷似する。


▸主にインドキノ(マメ科)の植物の中心部に多く含まれる。

インドのアーユルヴェーダ(伝統の民間療法)では、古くから糖尿病の治療にプテロスチルベンが用いられている。
 

▸植物が過酷な自然(紫外線曝露や細菌類など)から防衛するために分泌される成分の一つのため、人間にとっても多くの効果が期待されている。

 

解説

 

脂質代謝の働きがある
・プテロスチルベンは、核内にある受容体のPPARαを活性化し中性脂肪を減少させ、中性脂肪を運搬する作用を持つ
LDLコレステロールの低減に貢献している

糖代謝に貢献する
・糖尿病ラットでの検証で、メトホルミン(血糖値を下げる薬)と同等以上の血糖値を下げる効果が認められる。

抗炎症作用を備える
・炎症サイトカインのTNF-α、IL-1β、IL-4を減少させ、抗炎症作用があることが動物での検証で示されている。


抗酸化作用の働きがある
高い抗酸化能を持つレスベラトロールと同じように、プテロスチルベンにも抗酸化作用の働きがある。


がんを抑制する作用がある
プテロスチルベンは、レスベラトロールよりも多く、がん抑制性のmicroRNAを発現させることが検証で示されている。


認知機能を促進する
・記憶力の向上が動物検証において認められている。