![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww17.a8.net%2F0.gif%3Fa8mat%3D2NKI1R+DKT12A+341W+639IP)
ビタミンP
〔英:vitamin P〕
概要
▸ビタミンPは水溶性のビタミン様物質で、ルチン、ヘスペリジン、エリオシトリンなどの総称。
▸ルチンはイチジクやソバに含まれるポリフェノールで、ヘスペリジンは柑橘類に多く含まれるポリフェノール。
▸「毛細血管の強化」「抗アレルギー作用」「抗酸化作用」「発がん抑制作用」「血流改善効果」「血中コレステロール値の改善効果」などの働きがあるとされる。
解説
◆毛細血管を強くする働きがある
・酸素や栄養に対応する毛細血管の透過性を適度に保つ働きがある。
・ビタミンPが欠乏して毛細血管の透過性が良化し過ぎると、細菌が侵入しやすくなったり、出血を起こしやすくなるいう症状が現れる。
◆血中中性脂肪を分解する働きがある
・中性脂肪が増えてくると、善玉コレステロール(HDL)が減少し、悪玉コレステロール(LDL)が増えてくるため、「心筋梗塞」「動脈硬化」「脳血栓」のリスクが高まる。
・ヘスぺリジンの作用は、血中中性脂肪を分解し、生活習慣病を予防する働きがあるとされる。
◆血流の改善に貢献する
・血圧の上昇は血管の収縮により起こりますが、収縮状態が続くと高血圧となる。
・収縮状態の継続防止にビタミンCが効果的ですが、ビタミンCは壊れやすいという性質がある。
・ビタミンPには、ビタミンCを安定化させる作用があるため、血流の改善に貢献する。
◆アレルギー症状を和らげる
・アレルギー反応において血管透過性を抑制することから、アレルギー症状(アトピー性皮膚炎、花粉症など)を和らげるとされる。
◆発がんを抑える効果がある
・ヘスぺリジンの作用に、「胃癌」「大腸癌」「食道癌」「口腔癌」の発生を抑える効果があるとされる。
◆認知症の予防に貢献する
・抗酸化作用の働きによって、脳細胞の酸化を防止し活性化させることから、認知症の予防に効果があるとされる。
◆糖尿病を予防する働きがある
・ルチンは、すい臓を保護しインスリンの分泌を促進することから、糖尿病の予防に効果があるとされる。
過剰摂取や欠乏による症状
▸ビタミンが不足した場合、通常は欠乏症の症状が見受けられますが、ビタミンPの場合は欠乏症が見られないため、ビタミン様物質とされる。