セイヨウサンザシ

〔英:Crataegus laevigata〕

 

概要

 

▸ホーソンベリーとしてヨーロッパやアメリカにおいて、心臓に効果的なハーブとして用いられている。


セイヨウサンザシが持つ作用は、ジキタリス(心疾患で処方)よりも穏やかで、広範囲の循環器系を改善するとされる。


▸セイヨウサンザシにはフラボノイド配糖体(ヒペロシド、ルチン、ビデキシン)、5員環トリテルペン類、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、サポニン、オリゴメリックプロシアニンジン、トリメチルアミン、縮合タンニンなどが含まれる。


セイヨウサンザシはキリストが磔にされたときの冠で、キリストの血がセイヨウサンザシを清めたと言われ、「厄除けの木」とも呼ばれる。


▸古代ローマ時代では、民衆の守り神である女神カルナの聖木とされ、新生児の吸血を行う魔鳥を追い払う木として、セイヨウサンザシの小枝を赤ん坊の揺りかごに添えられたと言われる。


解説

 

最終糖化生成物(AGEs)の生成を抑制する
・体内で糖分量が多い状態が続いた場合、糖尿病を発症しますが、糖分が過剰に存在してしまうと体内のタンパク質と結合する糖化反応が起き、高血圧、動脈硬化症がん、老化現象、認知症などを発症する。

・この糖化反応におけるセイヨウサンザシの作用は、カルボキシメチルリジン(CML)やペントシジンなどの最終糖化生成物(AGEs)の生成を抑制する。