アガリクス

〔英:agaricus〕

 

概要

 

▸ハラタケ科・ハラタケ属のキノコの総称。「ヒメマツタケ」としても知られる。

「免疫力を高める効果」や「抗がん効果」が一部の菌種で検証されていますが、栽培条件・菌株・産地などにより含有成分や特性が異なるため、効能・効果については一概に述べることはできない。


自然露地栽培と人工栽培では成分が異なり、味も全く異なる。


▸ペルオキシダーゼやビタミンDなどの酵素類の含有量に大きな違いがある。


▸アガリクスは食経験が浅い素材であり、原材料や製品によって品質に差異があるのが実情である。

 

解説

 

▸アガリクスなどのキノコ類の多くには、βグルカンが含まれており、βグルカン自体には抗酸化作用や抗腫瘍作用などの薬理作用は持ち合わせていない。


▸βグルカンには特異的な抗体や受容体があり、これらが関与して免疫系が刺激を受け、免疫が活性化するとされる。


▸キノコの種類によってβグルカンの活性や形に違いはありますが、特に強い働きが認められるのはβ1β6グルカンに少量のβ1β3グルカンが合体したもので、「長鎖β1β6含有β1β3グルカン」とされる。


2型糖尿病患者のインスリン効能を改善し、インスリン耐性を下げる効果も見込まれる。

▸アガリクスは医薬品等とは異なり、食品として一般販売されているため、効能効果を公然に示すことはできない。