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カテキン
〔英:catechin〕
概要
▸カテキンは、主に緑茶に多く含まれる水溶性のポリフェノールの一種。
▸カテキンは、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの総称。
▸緑茶や紅茶の渋みの成分で、多彩な生理作用がある。
▸血圧上昇の抑制、コレステロールの低下、抗酸化作用、抗菌作用、抗がん作用などの効果があるとされる。
▸抗アレルギー活性が高いとされるメチル化カテキンは、他のカテキンに比べ吸収率が高く体内にも長く留まるとされ、抗アレルギー効果が見込まれる。
▸日本では「体脂肪が気になる方に」「虫歯の原因になりにくい食品」などの機能性を示唆する表示で、厚生労働省により許可された特定保健用食品が数多く販売されている。
解説
◆血中のコレステロールを調整する働きがある
・カテキンは、肝臓で生成される胆汁酸の排出を促進するため、血中のコレステロールの増加を防止し、生活習慣病の予防に貢献する。
◆血糖値の調整に関与する
・血糖値の上昇を抑制するカテキンには、膵液や唾液に含まれる消化酵素の働きを抑える作用がある。
・時間をかけて消化することにより、血糖値の上昇を抑制する。
◆抗酸化作用の働きがある
・活性酸素にはウイルスや細菌を除去する働きがありますが、増え過ぎた場合は細胞が損傷する。
・カテキンには、ビタミンEの50倍以上の抗酸化作用を備えているとされ、活性酸素の増加の抑制に貢献する。
◆抗菌作用の働きがある
・カテキンには殺菌作用があるため、摂取することによって口内の細菌の増殖を抑制し、口臭や虫歯の防止につながり清潔に保つ働きがある。
◆肥満の予防に貢献する
・カテキンには体脂肪を減少させて、脂質異常症を改善する効果があるとされる。