塩素(Cl)

〔英:chlorine〕

 

概要

 

▸ミネラルの一種で、約85gの塩素が成人の体内に含まれる。


▸胃液中に含まれる塩素の量は1日25gに達し、消化に関与する。


▸体内では多くの塩素が塩素イオンの形で存在し、細胞外液に一番多く存在する陰イオン(約60%)である。

 

解説

 

体液の浸透圧の維持に重要な働きをする
・胃液中の塩酸の成分となり、タンパク質分解酵素を活性化する。
・小腸でのビタミン類の吸収促進や、体液の浸透圧の維持に重要な役割を果たす。

 

過剰摂取や欠乏による症状

 

▸塩素(Cl)が不足した場合は、組織中のナトリウム(Na)とカリウム(K)濃度が低下し、カルシウム(Ca)とリン(P)濃度が増加し腎臓にカルシウムが沈着する。

食欲低下や消化不良が起こりやすくなる。