長年抱いていた夢が一つ叶った。

F1サーキットと同じコースを走ってみたいという夢。

あの臨場感を味わいたいと思ったのは10年以上前のこと。

世界で最も早い車の一つ、それはF1レーシングカーである。

地響きするようなエンジン音、最新技術が詰め込まれた車、連携が取れたチームプレイ、卓越した技術を持つレーサー、こんな人たちと同じコースを走れる体験が出来るなんて、なんて幸せな時間でしょう。

 

 

 

カチカチと時計の針が動いている中、我が家の題材は家族旅行の行き先を決めることだった。

私は子供達が少し大きくなってきたことを良いことに「三重県の鈴鹿サーキット」一点推しで話を進めてた。

パーク内はアトラクションもいっぱいだし、1歳でも乗れる遊具が豊富だからという大義名分を掲げて、本当はサーキットを走りたいだけ、

己の欲望と家族の希望を掛け合わせて、センターピンを倒す。

こうして、我が家の旅行先は私の思惑通り、まんまと「鈴鹿サーキット」に決まった。

 

 

嬉しいことに鈴鹿サーキットホテルに泊まって、のんびりゆったり過ごそうと夫からの提案で、ファミリータイプのお部屋を予約してくれた。

 

当日は有難いことに、寒かったけど天気がよく、開園から閉園までアトラクションを乗りまくっても、全部制覇出来ないくらい広く遊具が豊富だった。

子供達も大満足の様で、終始上機嫌で楽しんでいた。

本当に良かった。

 

 

 

肝心のF1サーキットチャレンジャーは、アクセル・ブレーキ・ステアリング操作が全て手元に集約されて、普通の車とは違っていて、私の気分はF1選手。

疾走感があって、本物のF1サーキットを走れるドキドキ感。

冷たい風が顔にビュンビュン当たるけど、自然と笑みが溢れる。

「アハハ、アハハ」

まるで、ちびまる子ちゃんに出てくる山田くん状態。

 

あっという間に最高の時間は終わり、

最後にスコアが記載された紙をもらえるのだが、私は全体スコア58点、

シフトチェンジの欄はなんと0点。

全然上手くシフトチェンジできていなかった。

がビーーーーーーン