映画「ボヘミアン・ラプソディ」フレディー・マーキュリーとエイズ | 40代!女の転職戦線異状あり

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話題の映画を観てきました王冠

QUEENのシンガー/パフォーマである「フレディーマーキュリー」のドキュメンタリー映画「ボヘミアン・ラプソディ」

 

米Deadlineによると、2018年12月12日(米国時間)時点で

米国興収は1億7,570万ドル

海外興収は4億3,300万ドル

全世界累計興収は6億870万ドル

普通は公開時に動員数の最高を記録し、徐々に減るのだけれど、ボヘミアンは公開ごとに動員数が上昇し続けている。

 

QUEEN好きである私から見ても、ソックリで驚きました。特にギタリスト:ブライアン・メイ役、本人うりふたつ!

ドラマーのロジャー役はイケメン俳優でした ラブ

 

映画では動きや話し方、口癖、性格がみごとに再現されていて、

ラスト20分のライブシーンは圧巻そのものでした。

 

ライブシーンが見ものと聞いていたので、「IMAX」で見て大正解。鳥肌ものでした。

コンサートシーンの臨場感が、素晴らしかったです。

 

事実と違う描写も多いですが、それでもこの映画の構想はけっこう前からあって、メンバーも加わって決めた内容、キャスティングであれば、それでいいと思えます。

 

日本版トレーラー 

海外でのトレーラー

0:23のシーンで、フレディ役が「gotta make it impressive, darling(ダーリン)♪」と言っているのですが、たぶん映画上で翻訳には出てきません・・・これ↓

この「ダーリン」。フレディーの口癖♪オネエ的なね。

学生時代から使っていたようです 薔薇むらさき かわいい。

 

せっかく映画を紹介したので、本物の映像がこちら

QUEENの伝説ライブ:ライブエイド:1985年

フレディの美脚を見てちょうだい。足ながーーーーい!!

この歌唱力と会場との一体化!!

このころ、フレディーは既にHIV感染に気付いていたと言われています。つまりボヘミアンの歌詞も、かなり現実的なものになり、そう思うとこの曲だけで泣けてきます。。。

あーホントに素敵!フレディー!!!

初期の王子様の方が好きだけれど、このチョビ髭ハードゲイもこれはこれで大好きです!

 

圧倒的パフォーマーのフレディー

 

さて、そんなフレディーは91年にエイズによる合併症で命を落としました。エイズであることを世界に公表した翌日、永遠の眠りに。

 

HIVの感染があと数年遅かったら、効果的な薬もできていたので長生きできたと思うと、本当に残念でなりません・・・

こんなパフォーマーはもう現れないでしょう・・・

 

いろんなバンドのライブを見に行くけれど、

Queenのコピーを披露するグループ、とても多いです。

 

さて、ここから先はフレディ・マーキュリーのエイズについての話になるので、苦手な方、この話題が嫌な方は読まずに閉じていただければ幸いです。

 

フレディーはHIVを誰からうつされたのか?!?

フレディーにHIVをうつしたのは誰なのか?

という話題ですが、正確なことはわかりません。

 

フレディーは、100人以上愛人がいたと豪語するほど、SEX好きであったようで、正確にはわからないそうです。ワンナイトの付き合いが相当あったといわれ、何人もの恋人や近しい関係者がエイズで命を落とした事実があります。

 

濃厚な説として、70年代後半、初めてQUEENがNYを訪れたとき、あるいはその後の80年初頭のNYでのゲイ遊び(ワンナイトスタンド)に興じたときではないかと言われています。

 

1984年には、体調が悪くなりだし、

1985年、HIV陽性の結果が出ています。

HIVの検査ができるようになったのが1985年ですが、今のようにエイズもHIVについても、人々が知識を持っていた時代ではなく、検査さえ、まだなかった時代です。

 

アメリカのゲイシーンが盛んになった70年代後半から急激にエイズが蔓延したと言われていることから、ゲイシーンで多くのワンナイトをしていたフレディーが複数経路からHIVを感染してしまったと言われてもいます。( ※ NYだけで3,000人以上の感染者がいたといわれる)

 

またメアリーによるとフレディーは死の7年前からHIVを知っていたとのことなので、逆算すると1984年には感染を知っていた、ことなります。

 

多くのバイオグラフィーブックでは、1987年にエイズと診断されたと書かれているのですが、ライブエイドの写真でも、フレディーの腕には、エイズの症状である「カポジ肉腫」と思われるものがあります。

 

発症までに5-10年の潜伏期間があると言われ、感染するとインフルエンザのような症状があるようです。

その後、なにもない時期が複数年続き、平均すると10年でエイズ発症するといわれます。ただ、フレディーはワンナイトスタンド、コカイン摂取、アルコール(ウォッカ)などの荒れた生活習慣により発症を早めてしまった可能性もあります。

 

フレディーの元恋人で専属調理師のジョー。

1992年にエイズで亡くなっています。

フレディーの亡くなった翌年です。

 

ふたりは1970年代後半にアメリカで出会い、フレディーがジョーを気に入り、ロンドンに連れ帰ったと言われます。恋人関係は1年ほどで、その後は専属料理人をしていました。

 

映画にも出てくる、ボヘミアン・ラプソディをラジオで初OAしたラジオDJであるケニー・エヴェレットですが、彼は1995年にエイズで亡くなっています。

 

ケニーとは1970年初頭からの友人関係がはじまります。

ケニーは結婚していたものの、1970年代後半に「自分はゲイ」と気づき離婚。その後ゲイ人生を謳歌します。カミングアウトを手伝ったのがフレディーだと言われます。

 

ケニーが当時付き合っていた、ロシア人「ニコライ」と、スパニッシュ「PEPE」

フレディーとも夜のお友達。

お互いの恋人をケニーとシェアしていたようです(すげーな・・・)。

ちなみに、フレディーとケニーは付き合ってなく友人関係らしい・・・

 

1984年にロシア人「ニコライ」 HIV陽性反応

その後、ケニーも元奥さんに勧められ診断。陽性。

この頃、フレディーも自身も陽性だと気付いたと言われます。

 

SEXフレンドが皆HIVであれば、疑う余地もなかったでしょう・・・悲しい結果です。また、1986年には、その他のNY時代の恋人2人もエイズで死亡しています。

 

ひとりからの感染ではなく、複数から感染していそうな点が悲しいです。。が、セックスについては衝動を抑えられなかったそうです。

 

こちらのドキュメンタリーは、フレディーとケニーの出会いと付き合いについて。

 

フレディーが亡くなるまでの6-7年はジム・ハットンが恋人です。「フレディーと私」という本でプライベートを綴っています。

 

最期は、ジム、料理人で元恋人のジョー、パーソナルアシスタントのピーターと愛する猫たちに見守られて亡くなったそうです。

ファンとしては、自分が弱った姿を見せられる人がいたこと、存在したこと、そして看病され、亡くなったことが、本当に幸いだったと思います。

 

さて、

エルトン・ジョン(フレディーと仲良し。QUEENが契約問題を抱えていたころ、エルトン・ジョンのマネージャーに助けを求めたことで、レコーディングに集中できるようになり、あの名曲アルバムが作成された。更に、エルトンジョンとはお互いゲイだからですかね。エルトンジョンも多くの友人をエイズで亡くしている)が、フレディーを最後に見舞ったときの描写が最近の記事にあるんだけれど

 

「フレディーは全身がカポジ肉腫に覆われ、ほんど失明しており、立つこともできなくなっていた」

 

と、この2-3行の言葉でいかに辛い最期だったか、どんなに苦しかったかを語っているのですが、ジムは決してそうした事実には触れていません。カポジ肉腫は、画像を見てわかるように(知りたい方はググッてくださいませ・・・)とても辛い病状です。

 

片足を失い、食事もできずやせ細り、全身カポジ肉腫。

きっと見るだけでも心が辛かったと思います。

そして本人は更に辛かったでしょう。

でも、決して泣き言を言わず、強かったと誰もが口をそろえます。

「It's not their problem, but mine, darling」

と笑顔で言いそうです・・・うぅ・・・(嗚咽・・・)

 

最後を支えた数人のひとたち、彼等は決して有名人とかではなかったけれど、本当にフレディーを心から愛し、支え、看病したのだと思います。特に最後の恋人ジムについては、証言が、皆同一であることから、たぶんにいいひとだったのだろうと思います。

 

「スーパーいい人だった」

「ジムは自分の話をするのではなく、自分たちの話を熱心に聞いてくれた」

「謙虚で真面目で穏やかないいひと」

 

フレディーが病でもっとも辛いころ、ステディーな恋人に出会えたことは、本当によかったと思います。

 

今ではHIVに感染してもエイズの発症を抑え、長生きすることができるそうですが、当時は医療が未発達だったことが本当に残念です。治療薬、特効薬どころか検査ができるようになったのが、1985年なのだから・・・。

 

さて、フレディーといえば、ジムの著書にメアリーについての辛辣な描写があるとよく話題になり、メアリーを冷酷と描写している人も多いですが、わたしの見方は少し違ったりして・・・

 

QUEENともなると、稼ぐ額が桁外れ・・・。

引退しているベースのジョン・ディーコンで150億の資産。

フレディーになると、その何倍になるか・・・。

フレディーも、メアリーに「財産を託すことで、いろいろと辛い思いをすることがあるだろう」と語っていたようです。

 

QUEENは今でも様々な活動があり、印税も発生すれば、フレディーの最後に過ごした場所「ガーデン・ロッジ」を見たいと思うファンも大勢いるだろうと思います。彼のお墓を知るのはメアリーだけで、決してその場所についてメアリーは語らず、フレディーの本にも、もちろん書いたりしません。

 

そうしたケアとお金面のビジネスをハンドリングしないといけないのです。ジムはHIVに感染しており、当時の知識ではHIVはエイズになり、いずれ亡くなる運命にあること、そしてビジネス的に適任ではないと、フレディなら分かったはずで・・・。

 

庭いじり好きで、心優しく、そして床屋さんだったジムには、やはり、腹黒く、ひとを利用しようと悪巧みする人間が多くいる音楽含めたショービジネスを一任しきれないと思うのは私だけでしょうか。

 

ちなみにQUEENは、ベースのジョンがバンドの経営・会計面を取り仕切ってきたそう。多くのグループは、マネジメント会社に騙されたり、マネージャーに利用されたり・・・

 

メアリーはQUEENの結成期からの付き合い。

フレディーの個人事務所を経営して秘書として仕事をしている。ずーっと。心から想う相手がゲイだった・・・というのは・・・辛すぎたろうな・・・お互いに

 

男性だったら、フレディーと結婚できたのかな・・・

フレディーは結婚を裏切ってしまったメアリーにずっと罪悪感を抱いていたといいます。。。優しい。。

 

・・・あっ・・・????笑

 

フレディーは莫大な財産のために、かなり多くのひとに裏切られてきて、自分の莫大な財産(親はいらないっていうし)を安心して託せるひと、他にいなかったのでしょうね。近寄ってくるゲイも、みな、彼の財産や地位目当てだと、よく言っていたようです。

 

メアリーは実際に、エイズの財団を作ったり・・・いろいろ言われているけれど、フレディーの意志を引き継いでいて、強くてとても立派だと思います。フレディーは誇りに思っていると思う。

 

さて、QUEENに限らず、いろいろなひとのドキュメンタリー映画やドラマ、そして著書を読んできたけれど、思うのは、たいていの場合、事実はそこにはないということ。

 

たとえ一流のライターが書いても、それは偏り、内容もきれいに色付けされる。それは営利目的の出版だから。理由は簡単。

 

だからこそ、真実はそこにない、と思ってる。

 

自分が実際に知っているひとたちの暴露本を読んでも、

それを書いたライターがいわゆる凄腕で有名ライターでも、

どんなに多くの関係者にインタビューを取れていても、

深い真実はそこにはなかった。

 

そもそも、

本当に自分が大事なひとのこと

他人にペラペラしゃべるかな・・・

わたしなら、しゃべらないし、話したくない・・・。

 

ネコ好きフレディー

ネコが脱走していなくなると、半狂乱

日本で買った火鉢を庭に投げつける暴れよう!(爆笑)

そして、なにごともなかったように猫が帰ってくると、

母親のように、ガミガミお説教していたらしいよ(笑)

かわいい・・・

 

ジムの本にはこういう可愛らしいフレディーの魅力がいっぱいなのです。他のインタビューや本では決して知ることのなかった女子フレディー薔薇

 

バスタイム。一緒にいるのが最後の恋人、ジムハットン。

フレディーの唄声をこんな間近で聞けるなんて、なんというVIP!手の動き、完全オネエですね。笑

一説によると、公の場で頻繁にタバコを吸っていたのは、このオネエ的手の動きを隠すためだったとか、どうとか?笑

 

って、話ズレてるけれど。

 

バンドを長続きさせることは、とてもとても、とても難しい。

QUEENの素晴らしいところは、デビューからメンバー変わらず、解散せず、更に全員が名曲を残しているところ。

 

メンバー全員が名曲を書けるグループってなかなかいない・・

普通ならぶつかって壊れてしまいそうなのにね。

個人的にはフレディーのゲイ的性格が救いになったんじゃないかなって思ってたりする。

 

だって、口癖「ダーリン」だもの。

インタビュー中とかにも

 

「ぺらぺらぺらぺら~。。。、ダーリン♪」

って本当によく使っていて、かわいさに微笑みました。

 

フレディーって本当に優しかったようだよ。

もちろんSEX・ドラッグ(しかもコカイン)・アルコール!は大好きだったようだけれど

それで壊れないって、超人ですね。

仕事熱心で、アルバムも曲も出すわ出すわ。

本当の音楽を心から愛していたのだろうな~と思います。

 

フレディーが亡くなって、酷い鬱病になったブライアン・メイ、

そしてジョン、、、はその後引退。

 

本当に偉大なパフォーマーを失ってしまった、と改めて感じたと同時に、盛大なパーティーやサプライズで多くの人に幸せを与えてきたフレディー。そしてファンには、いつでも幸せになる音楽を!と残した数々の名作を聞くたびに、とても幸せな気持ちになる2018年。

 

ただ、HIVが広がったのは、こうしたゲイシーンの乱れきったセックス乱交が元だと思うと、なかなか考えさせられるところがあります・・・。いっぽう、著名人がエイズで命を落としたことで、世界中からエイズが注目され、認知が高まり、現在のように日本では匿名で検査費無料などで検査できるようにまでなっている功績の大きさもきっと大きくて・・・。

 

フレディー亡き今も、世界中でQUEENが愛され、

「決して退屈させないで!リミックス、リメイクなんでも好きに使っていい。ただ、退屈させないでよ。」

とフレディーがマイアミに残した言葉通り、

今度は映画でQUEENが蘇り、莫大な人気を得ていることを

フレディーも喜んでいるに違いないと、そう思えます。

 

名曲すぎて、聴いていて幸せな気持ちになります。

フレディーありがとう!!!

”天国に興味がなくって地獄に興味がある”とインタビューで語っていたフレディーの記事を読んだことがあるけど、多くの人に夢や希望、楽しさ、幸せを伝えたフレディーは、天国できっと幸せでいると思います。

 

RIP