働き方も選べる時代
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終身雇用の時代が終わった日本
私が学生だったころ、日本は第一次産業の農業、第二次産業の製造業が産業構造の大半を占めており、日本では終身雇用がまだ当たり前でした。
この産業構造。
1980年代を最後に大きく変わり、第三次産業となる情報通信・サービス業が大きく成長。世の中はインターネットひとつでなんでも可能に。
社会人になりたての頃は、まさに産業構造の変換初期で、変化に気づけるひとはまだまだ少なく、就活でも終身雇用が当たり前の時代でした。
製造業メインの産業構造では、終身雇用が当たり前でしたが、産業構造の変化は、雇用の変化、働き方の変化をもたらせ、日本も3年未満の転職が一般的な欧米と肩を並べるようになってしまった。かくいうアメリカだって、製造業が主要産業だった時代には終身雇用が当たり前だったのだから、構造変化は、ゆっくりと企業経営、そして採用方針、個人の職業の選択・働き方を変えてきた。
企業が選ぶ時代からの変化
終身雇用・年功序列だった時代は、企業が個人を選ぶ採用が当たり前だったものの、この10年、企業の採用は本当に変わったと感じる。
採用の流動化が本当に進んだ。
外資では、IT、コンサル、サービス業など経験したが、業種によっては、3年いたらほぼ全メンバー入れ替わっているのが当たり前だった。毎月課される達成目標というプレッシャーも相当なものだった。失敗したら、部署ごとクビが吹っ飛ぶ。嫁子供がいる男性社員も多いのだから、ぜったいに迷惑をかけるわけにはいかない。だから、仕事に対するモチベーションはみな高く、殺気めいたものさえあった。いじめ?そんなのなくて、みんな自分の結果に向かうことだけしか目になかった。年中リストラもあるのだから、気が気じゃない。明日は我が身。スキルが飛躍的に伸びたのは、外資での経験が圧倒的に高かったと、いま思う。
製造業では、流動的な人材では、業界が成立しないものの、サービス産業を主とする第三次産業メインな時代、流動できる選択枠が労働者に与えられた。
その代わり、流動化できない人、流動化する必要がない業界のひとだって、もちろん存在している。
経営層になるならば、流動化しているだけでは、当然なれない。もっと総合的なスキルと経験が必要となるだろう。それに経営層となると、経験者が圧倒的に少なく、採用しずらいというのも課題で、結局、人脈での声掛けがメインになってしまいそうだ。
わたしは流動化・変化を必要としている企業から声がかかることや、採用されるケースが多い。
だからここ数年は、プロジェクトマネージャーとして、事業立上、変革を担当しており、結果を出している。チームメンバーも1年でかなり成長しているのがわかる。
いまは、大手でも、終身雇用が守られる一方、このままでは数十年後の成長が危うい、と危機感を抱く経営層は多い。ステークホルダーから将来性に対する懸念の声が上がることも少なくない。株主総会で荒れることだって少なくない。
いま、採用はひとつではなくなった。
終身雇用のまま、企業の競争力が保てる企業もあるかもしれないし、
企業の競争力を保つためには、短期間で結果をどんどん出す人材を高額で採用する、代わりに労働者は短期での流動が必要となる、
ジョブ型雇用など、企業の経営方針そのものだって変化している
同時に、
これは個人も同じように選択できるような機会が広がっている。
個人によっては、家族・子供を重視して、在宅ワークメインの働き方を重視することもあるだろうし、
週4日勤務の正社員という働き方を選ぶひともいるかもしれない、
企業の経営方針の変化により、労働者は働き方も選択できるような時代になってきた。個人が企業を選択するようになってくるまで時代は変わってきた。あと数年したら、それが当たり前になり、企業の採用活動は激化するだろう。
大手では人材は育たないだろうと思った
ここ数年、大企業と呼ばれる数社の企業で経験させてもらえる機会に恵まれた。全部ではないと思うが、非常に生ぬるく、スキルがなく、仕事の9割以上は社内調整/役員に説明するための資料作成で終わっている。
ただ、年収が非常に高く、福利厚生も文句なしだ。
だから、社歴が長いプロパーほど流動しない。他で活かせるスキル経験がなく、これだけ生ぬるい会社も、あまりないだろう・・・。でもプライドだけは、相当に高いから厄介だ。
これでは、ベンチャーや中小で、あれも、これも、右も左もわからない中で、もがきながら成長する人材とはあまりに差がでてしまう。
あるのは社名という肩書だけで、こうしたひとたちは、流動化できるスキルと経験が圧倒的に弱い。だから近年、大企業の中途採用が活発なのだろう。ビズリーチしかり・・・
中に入って思う。
ここで変化をおこすことは当面、無理だろうな・・・。と
あと10年はかかるだろうな・・・と。
いまは無理でも、流動人材が10年15年と入ってくることで、社内や仕事のやり方、ノウハウが蓄積され、そのころは、きっと大きく変化していくだろうと思う。
その頃にはプロパーのよくわからない経営陣も退陣済だ。
いまの若手が担うようになったら、きっと変われる。
大手に大量に流れている流動人材は、未来の描けない企業には長期滞在はせず、モチベーションが高いこと、世の中に貢献できる環境を求め、腐る前に転職していってしまうから、流動化はとどまらず進んでしまうと思うが、気にすることもなく、お互いのニーズをきちんと果たせればそれでいいと思う。
転職、入社後1年後だって別に問題ない
逆にどんな問題が?
ただ、1年で確実に結果を残す必要があるし、与えられている課題以上に、きちんと残していく必要があると思う。残せれば、そこでの成果より、そこで出会ったひとたちと、この先も関係が続いていって、いつか、ベンチャーや中小に転職しても、起業しても、大手と一緒に仕事ができるチャンスだってあるし、仕事以外にゴルフ友達でもいいじゃないの。
ただ、メンタルを病んでまで、会社にいる必要はないと思っている。それで命を絶ったひとも見てきた。自分が見えなくなるまで、1企業に自らを捧げてはいけない。人生は仕事だけじゃなくて、生活のために仕事があるのだから。だからわたしは、心身壊しそうなひとを見かけると放っておけない。
年齢・性別を聞いてはいけない欧米
日本もいつかそうなるだろう。
けれど今は、年齢・性別で、40代50代の転職はとても難しい。でもあきらめなければ道は開けると信じてる。