しばらく前のドキュメンタリー番組で
フジコさんがもう90歳になられたと聞いていたので、
この日が来るのはそう遅くはないと分かってはいた。
ただ逆に言うと「え?もう90歳なの?!」とその時ショックを受けたけど。
それでも、分かっていても。やっぱり悲しい。
それでもなお、人はいつか必ず旅立つことを考えると、
長年闘病したりして苦しむよりも良かったんじゃないかと思う。
実際どうだったのかは分からないが、私の知る限りでは、
67歳と言う信じられないくらい遅いデビューの後、
きっと周りの知り合いがバタバタ旅立つ中、彼女は元気で過ごしてくれた気がする。
周りの旅立ちに悲しく寂しい気持ちになりながら、
自分の旅立ちに対して覚悟が出来ていたと思う。
だから良かったなとも思う。
彼女の人柄がとても好きだった。
そしてピアニストとしては誰よりも大好きだった。
彼女の壮絶な人生は、私を戒めそして癒してくれた。
音楽家って、お金持ちで偉そうにしててブランド品いっぱい身に付けて、
社会に直接役立ってる訳でもないのにプライド高くて威張ってる。
みたいな一端に悪いイメージもある中(←言い過ぎてごめんなさい)、
フジコさんは本当に何て言うか…。
根っこがうんと優しくて、普通に生活してるのにおしゃれで、
でもそのおしゃれな物は彼女のセンスの良さで上手くやったものや、
彼女の手作りだったりしてキュン💖
手先が器用で絵も上手で、猫や動物にうんと優しくて、
そしてピアノの音はピカイチだった。
苦労して来たのがピアノの音で分かる。
そしてその苦労を何とか受け止め、ひねくれずに生きて来たのも音に出ていた。
ご本人も仰るように、技術だけだったらもっと上手い人はいくらでもいるだろう。
でも違うんだ。彼女は生きている人間で、心があって、その心は人生経験をいっぱい詰め込んでいて、包容力があった。
そしてその包容力がちゃんと音に出ていた。唯一無二だった。
NHKで話題になったあの1999年のフジコさんのドキュメンタリー番組。
私がたまたまテレビを付けたら放送していて、途中から見た。
彼女がショパンで1番有名なあのノクターンを適当に弾いて、
「今日はもう終わり」と半ばヤケクソにピアノの蓋を閉めたあの演奏。
私、びっくりした。
何この人!!適当に弾いてるくせに、音がめっちゃいい!!
それで「この人誰?」と虜になった。
しかもその頃私は彼女と同じ某線路沿いに住んでいて、とても親近感があった。
こんなに有名になり愛されて、本当に良かったと思う。
余りにも大器過ぎて、大器晩成が過ぎるくらいで、
彼女も「なんでもっと早く…せめてあと10年くらいは…」
って思ってただろうと推測するけど、
それだけ遅くなってもひねくれずに待っていられたのは、
彼女の魂の器が大きいからだと思うし、
その後大きな病気をせずに(?)有名になり、愛され、
演奏活動を充実させられて、お金の心配も無くなったのは
とても幸せな事だったと思う。
見事な逆転勝利だった。
他の誰に勝ったとかではなく、彼女は自分の試練に勝った。
最近、他の人の某楽曲集に落胆し、
フジコさんのColorsを聞いて忘れようとする日が続いたけど、
それ以外にもこんなタイミングで彼女のCDを聴く機会が出来、
心がくじけそうになる最近の私にこの訃報は、
悲しく寂しくあると共に大往生のハッピーエンド。
「そう、これが見たかったのよ!」と元気をくれる。
亡くなったのは辛いんだけどね、泣いちゃうんだけどね、
それでもさ、なんかハッピーエンドってあるんだぁ💖って感じで嬉しくもある。
天国では「フジコさんが帰って来たよー!!!」と
先に行ったファンや猫達が大騒ぎして、天国は今どんちゃん騒ぎ。
先に逝ったピアニスト達や音楽家達が列をなして演奏順を待ち、
歓迎の演奏会は、動物も人も仲良く音に耳を澄ます。
まさに天国!大歓迎を受けている事だろう。
家に猫が来るきっかけになったのもフジコさんの影響で、
彼女の何らかの見えないパワーが私に猫をもたらしたと思う。
フジコさんがもたらした猫は代替わりを2回繰り返し、
今、別の子が2匹私と一緒にいてくれる。
人生でくじけそうになると、猫達の存在が何とか私を奮い立たせてくれて、
それを思うとやっぱりフジコさんには感謝だなぁ。
正直ファンと言っても、忘れている時もあったし、
とんでもなく忙しくてメランコリックで、もうピアノどころじゃない時も多かった。
リサイタルのチケットは1回も取れなかったし、
オーケストラとの連日の共演・演奏でかなりお疲れが見えたコンサートに1回行けただけだったけど、
それでもテレビでにフジコさんが出ると分かれば、出来る限りに見ていたはず。
本もCDもちょっとずつは買った。
やっぱり大好きだったって思う。
うまく言えない。めっちゃとりとめのない文章。
そしてここには書けない事もあるから、本当に文章のまとまりがない。
それでも、今はこれくらいの文章を書く事くらいしかお礼の方法がない。
彼女が亡くなったことを多くの人に知らせ、
彼女がどんなに素晴らしく、素敵な人だったのか、
どれだけ多くの人に希望や癒しを与えて来たのか、
それをもう1度回顧し、改めて人々の心にフジコさんの記憶を残すように
文章をしたためる。
混乱した中で、今私に出来る唯一の恩返し。
もうすぐ追悼特集などもやるだろう。
そう言う番組の視聴率を上げるんだぞー!
最後にもう1回CDや本が売れるように宣伝するぞー!
私もこの機にまだ買ってないのを買うぞー!!
フジコさん、ありがとう。
ゆっくり休んだ後は、毎日楽しく過ごして下さい。
「眠ってなんか~、い~ま~せ~ん~~♪」
まだ早いけど、いずれ千の風になったりしてくれるんでしょう。
ピアノの音に乗って来るでしょう。
お待ちしておりま~す。
フジコさん、バンザーイ\(^o^)/
悲しいけど、バンザーイ\(^o^)/
よく92歳まで頑張りました!!
神様もきっと褒めてくれるでしょう!!
良かったね、バンザーイ。
バンザーイ\(^o^)/
バンザーイ\(^o^)/
バンザーイ\(^o^)/
またね~~~😢涙。本当はやっぱり辛さはあるよ。
でもバンザイ\(^o^)/
フジコさんの人生、大合格です!!!