訪問日:2020年9月20日
所在地:兵庫県養父市八鹿町大江堀
訪問人数:単騎
参考文献:『近畿の城郭』、『図説養父市城郭事典』
参考サイト:山城攻略日記
当城の縄張図を入手したので、2021年11月15日に加筆修正しました。
歴史
詳細は不明。麓の住民の方にお城についてお聞きしたところ、お城の存在は認識しているものの、城史については一切分からないとのことでした。
縄張が豊岡市の伊賀谷城と似ていることから、毛利氏の陣城の一つかもしれません。
縄張図は持っていないので、「山城攻略日記」様の大江堀城の記事をご参照ください。
大江堀城の場所はここ。
訪問時にはGoogleマップに位置情報は未登録でしたが、本ブログ執筆時には登録されていました。
こんなドマイナー城まで登録されているからGoogleマップは侮れません。
こちらが縄張図。方角が描かれていませんが下側が北となります。主に北側を畝状竪堀、南側を堀切で防御する縄張です。
出典:『図説養父市城郭事典』
城址に行くには北側からアプローチし、先ずは春日神社を目指します。
途中、害獣柵があるのでこれを開けて進みます。
害獣柵を超えて歩みを進めると、春日神社が見えてきました。
春日神社に到着。害獣柵を超えてから5分程度で到着します。
そして神社の裏から急峻な切岸を直登します。直登と言っても僅か1〜2分登程度です。
城址東側の帯郭に到着。主郭側の切岸は7m近くあります。
到着後に北側と西側を防御する畝状竪堀エリアへ移動します。
北側の畝状竪堀、かなり埋まっていましたが形はよく分かりました。
西側の畝状竪堀
竹藪が強烈だったので奥には進まず
畝状竪堀を見た後に東側から回り込んで南側の大堀切へ移動。
大堀切はかなり明瞭に残っており、かなり感動しました。
堀底には何故か空瓶が散乱していました。
大堀切を見た後に北側に戻り、主郭に移動。
北側の帯郭から坂虎口を登って主郭に入るのですが、虎口付近に石垣が残っていました。
虎口付近にのみ残っていることから城郭遺構の可能性があります。
主郭、この奥に土塁がありましたが写真を撮り忘れました。
主郭を見た後に下山しました。
大江堀城は、小ぢんまりとした城で如何にも陣城という感じでした。
しかし、陣城の割にはかなり技巧的な城です。
急峻な切岸と畝状竪堀で防御、背後を堀切で遮断する構造は、伊賀谷城と非常に酷似していると思いました。
築城主体が気になるところですが、伊賀谷城と同じかもしれませんね。
以上、大江堀城でした