今年はパリ五輪の年だ
今年の夏は、パリ五輪2024が7月26日~8月11日の間に開かれる。ということは、東京五輪2020からもう3年経過したことになる。ウクライナ及びパレスチナの戦争の影響を受けなければ良いが、パリにおける反イスラエルの学生デモの様子を見ると平穏無事に終わる気がしない。
ところで、これは東京五輪を見ていて驚いたことの一つが、欧州各国チームの中に占めるアフリカ系選手の多さだ。特にパワーが必要な陸上競技やバスケット、レスリングなど格闘技、サッカーなどの競技においてそれが目立つ。日本においても、陸上競技のサニブラウン、ケンブリッジ飛鳥をはじめ、大坂なおみ、馬瓜エブリンなど、日本以外にルーツを持つ選手が珍しくなくなったことは、21世紀に入ってからの特徴だ。しかし、大相撲はその前のハワイ出身高見山の時代からモンゴル出身の白鵬らまで増加する一方だ。
アフリカ系の移民が増えるのは必然だ
欧州諸国に特徴的なアフリカ系、インドや中東系の移民の増加は、自国の経済を維持発展する上では避けられない。日本も今の経済規模を維持しようとするならば、どうしたって人口の維持は不可欠だ。それは(国内生産)-(国内消費)が、プラスでない限り現状維持すらできないこと、及び、国内生産するためには、人手が要ることから人口自然減を補う移民が手っ取り早い。移民受け入れが嫌なら、生活レベルを下げて一人当たり国内消費を減らす、即ち、もっと質素な生活レベルを受け入れるしかない。結局、移民の受け入れは遅かれ早かれ、必然になる。
異文化交流が当たり前になる
2050年には日本でも、モスクが立ち並び、各国料理店が増え、各種言語の文字と会話や民族音楽、映画が身近にあふれ、異なるいでたちの人たちが、街角でたむろしたり踊ったりしている情景が当たり前になる。町のにおいが変わり、習慣や常識に異変を感じストレスも増え、我が子が異なるルーツを持つ学校友達と親には理解できない言葉を交わして遊んでいる。お祭りやイベント風景も多種多様になる。かつてどこの家庭でもお盆には盆踊り、お墓参りし、線香花火に興じていたことが懐かしく思い出される、そんな種々雑多な、よく言えば多様性のある社会になるのも悪くはない、と思う。 |