戦争の足音が聞こえる | hello-candy-candyのおかりなブログ

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ひねもす土の音(オカリナ)の響きに興をもよおせど、しばし徒然なるままに由無し事を綴りけるなり。

 1日1曲ずつオカリナを演奏しています。

  今日の曲は「さとうきび畑」です。

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  戦争を身近に感じる

 

 夏の昼下がり、静まり返ったさとうきび畑をザワワ、ザワワと音立てながら吹き抜ける風の音を、昭和20年3月、迫り来た米軍の艦船に見立てて当時の様子に思いを馳せた歌だ。

 私は五十を過ぎた頃から、なぜか無性に戦争追体験したくなり、広島、長崎、知覧はもとより、沖縄をたびたび訪れた。本島の沖縄平和記念館やひめゆりの塔は勿論、座間味島では島民が隠れたという、道路から15分ほど谷筋を入ったところにある塹壕を民宿の親父に案内してもらったり、子供らの悲鳴や死者の霊気が未だ漂い続けている気がして鬱蒼と木々が生い茂った敷地内までとても立入る気がしなかった、渡嘉敷島の集団自決場所などだ。

 

  戦争は誰が戦うのか

 

 今、ウクライナ戦争を機にロシアは信用できないとばかり、保守勢力が軍備増強を騒いでいる。彼らは戦争の前線のことを、どこまで自分のこととして考えているのだろうか。前線は一般兵がやるもので、自分らエリートは作戦を指揮する、先の大戦では、作戦が不備だったたけど、今度こそうまくやって見せる、とでも考えているようだ。

 例えていえば、起業に失敗した人が、新たに起業の話を持ち込んできたとする。先の失敗の原因は何だったのかと聞いても「さぁ?運が悪かっただけだ」というだけでは、誰が新しい起業話に乗るだろうか。

「戦争では誠実な人間から死んでいく。生き残った者は皆、ずる賢く動いただけだ。」生き残った人がこう言うのを聞いた。当人自身のことを含め、本心だと思う。

 

 

  軍備に際限はない

 

 最近のロシアの国後島整備や、中国艦船の故意の沖縄領海侵犯、北朝鮮のミサイル発射など、何をしでかすかわからない国々に囲まれている。そこで日本も軍備増強が必要だ、と対抗心を燃やすのは小学生でもできる。だがその路線は、それでことが収まるはずがない。

 

  戦争には合理的解決策はない

 

 パレスチナのガザ地区の惨状を見ても、どちらの側をどう説得しようとしても、双方が反故を収められる方策は見当たらない。まさに八方ふさがりで、中世の百年戦争のような状況だ。大岡越前の守のような絶対権力者でもいれば、不承不承でも自国民にその裁きを伝えて、反故を収めるメンツも立つのだろうが。

 

  戦争を始めないための知恵こそ今

 

 現代は何とも不合理な世界状況だ。これといった解決策があるわけもない。だからこそ受けを狙った、潔さそうな言葉にだけは注意したい。そして冷静沈着に隣家との付き合い方を考えることが、歴史を学んだ大人の知恵というものだろう。

 



▼Myオカリナ演奏

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さとうきび畑