どのようにして長い曲を暗譜するのか | hello-candy-candyのおかりなブログ

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ひねもす土の音(オカリナ)の響きに興をもよおせど、しばし徒然なるままに由無し事を綴りけるなり。

演奏者はよく長い曲を楽譜を見ることなく暗譜で演奏している。すごいことだ。私は暗譜が全くできない。一体暗譜で演奏している演奏者の頭の中はどうなっているのだろうか。

 

1日1曲ずつオカリナを演奏しています。

今日の曲は「やさしい悪魔」です。

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  暗譜は記憶力か

 

 演奏中の音楽家は、楽譜の細かなイメージが走馬灯のように浮かんでいるのだろうか。昔、小学生の頃に国語の宿題で教科書の数ページを暗記するという宿題があった。ブツブツつぶやきながら何度も繰り返し練習した結果、何とか暗記することができたことを思い出す。あの頃は、まだ脳みそも柔らかかった。

 一方、お経が空で唱えられるようになるためには、やはり回数が必要だろう。あれはおそらく歌を覚えるようなものではないだろうか。覚える気がなくとも、繰り返し歌っていれば自然と覚えてしまうのと同じだ。

 

  暗譜とは歌えることの結果だ

 

で、暗譜の場合、実際はどうなのか?演奏家に聞いてみると、演奏中に楽譜が浮かんでいるのではなく、頭の中で曲を歌っているのだという。要するに、歌っているメロディが、たとえば、ファラソファ・・・であれば、それをオカリナで即、吹いているということだ。

 言い換えると、鼻歌をオカリナで再現できるということだ。だから、音名でも歌えることは歌えるが、いちいち音名を介さずとも、頭の中で歌っている音どおりにオカリナで吹くことができている、ということだ。#や♭が付いている音もナチュラルの音との音程の違いとして覚えるわけだ。逆に言えば、音痴の人は暗譜はできないということだ。

 

  暗譜の仕組みを例えで言うと

 

 例えで言えば、「きょうはてんきがいい。」と聞いて、「今日は天気が良い。」と書ける人というのは、「きょう」→「今日」、「は」→「は」、「てんき」→「天気」、「が」→「が」、「いい」→「良い」のように即座に鉛筆を動かせる人ということ。それを「kyoo wa tenki ga ii」までは分かったとしても、筆記する能力が不足すれば、文字化できないようなものではないか。暗譜できない私が言うのも変だが。

 

  歌えることを楽器で再現する

 

 でなければ、盲目のピアニスト辻井伸行が、右手と左手の音符の玉が4つも5つも積み重なった和音の楽譜を思い浮かべている、とは思えないからだ。あくまでも頭の中で鳴り響いている和音を瞬時に鍵盤上で再現できるからこそ、10分間以上の長い曲も暗譜で弾けるというわけだ。

 しかし、その裏にはどれだけ多くの時間が費やされているかは想像を絶する。何事もそうだが、暗譜というカッコ良さの裏には気の遠くなる努力が秘められている。努力できない私には暗譜などとても・・・

 



▼Myオカリナ演奏

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         やさしい悪魔 (キャンディーズ)