忘れた頃にやってくる
身体はどこもそうだが、何もない時は有難味も湧くかず当たり前だと思っているが、一旦痛むと実に耐え難い。1、2年ほど前に左下側の奥歯が時々痛んだことがあった。簡単な治療をしてもらったら、痛みが引いた。それ以来咀嚼する時は、右側の歯ばかりで物をかむ癖がついた。そうした所、3週間ほど前に冷水を含むと右側の奥歯が、沁むようになった。
かみ合わせが大事だ
急遽、日頃世話になっている歯科医院でかみ合わせを調整してもらったところ、調子が良くなった。そこで言われたことは、あごの骨の一部である歯を支える骨と、いわゆるエナメル質の白い歯の部分は、直結しているのではなく、歯根膜というクッション材があるという。そもそも物を噛んでいる時、エナメル質の歯は極端に言うと歯肉の中でわずかではあるが動くものらしい。私の場合この歯根膜が、長年の篏合でタイヤのように摩耗し、歯根膜が薄くなった結果冷水などの刺激が歯内の神経に触れて痛んだということらしい。この話を聞いて、あたかもひざ痛が上下骨の間のクッション材である軟骨がすり減って、振動が神経に触れて痛むようなものだなと納得した。だから治療は、噛み合わせが均等になるように歯の表面を削っるというものだった。結局、左右均等に物を噛むということが私の場合、対策だと教えられた。
8020が生涯の目標
歯に関しては自分がまだ子供の頃から8020運動が推進され、歯の大切さを教えられてきた。大人は親知らずの有無により28~32本の永久歯がある。大体20本あれば、咀嚼に不便はないということで、80歳まで自分の歯を20本以上残そうというのが8020運動だ。私は比較的歯のメンテナンスをしてきたお陰で、噛むことに困ったことはなく、そのせいか胃腸も丈夫なほうだ。親世代が歯ではとても苦労していたことを知っているだけに、彼我の進歩に感謝している。これを機に改めて、左右あるものは均等に使うことに心掛けたいと思う。
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