木版画の年賀状 | hello-candy-candyのおかりなブログ

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ひねもす土の音(オカリナ)の響きに興をもよおせど、しばし徒然なるままに由無し事を綴りけるなり。

 

  年賀状の効用は

 

先ほど我が家にも年賀状が配達された。もはや若い人にとってはがきの年賀状は、縁遠いものになってしまったようだ。だが、私のような年配者にとっては、やはり古くからの知人との無事を確かめ合うものと化した。連絡し合うだけなら電話やLINEというツールがあるが、電話で無事だけを尋ねるわけにもいかず、どうしても近況や困りごとなどの超現実的な話題に入ることが避けられない。そこまでを知ることは本望ではない。という訳で、年賀状は付かず離れずの距離感を保つのには好都合なツールと言える。

 

 

  木版画を刷った

 

 ところで、私は今では希少になった版画刷りの年賀状を毎年出状している。今年の年賀状は、緑、山吹、赤、黒の4色刷りの龍を絵柄にした錦絵を70枚ほど刷って発出した。

今頃は見られているだろうか。多い時は100枚以上を刷ったこともあったから、それに比べるとだいぶ減った。近年は紋切り型の印刷年賀状が大半だが、中には近況をびっしり書いてくる人や家族写真、旧年中のイベント写真を載せてくる人も若干いる。

 

  版画は版画教室で習うのが近道

私の私の版画歴は、40年以上前になる手製の蔵書印を作ったことがきっかけだ。その後、小学校の図工で習った石膏板、ゴム板、版画板への彫刻に倣って、年賀状に自分の名前や簡単な干支を彫って押していた。転機は30年ほど前に、一念発起して参加したある版画教室だ。そこで版画作家の講師から、A4サイズのべニヤ合板に彫ることや、絵の具に接着のりを混ぜると色刷りが良くなることや、「見当」をつけることで多色刷りが可能になることを学んだ。

 以来、毎年木版画の年賀状出状が慣例となった。楽しみにしているとの風の便りが支えだが、寄る年波には勝てず今や風前の灯火だ。いつまで続けられることやら。

 

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