こんにちは。HCnetの山下です。
今回は6大栄養素の「脂質」がテーマです。
脂質という言葉よりも一般的には「脂肪」という方が馴染み深いと思います。
何が違うのでしょうか?
脂質は脂肪と非脂肪から成り立ちます。脂質の定義は「水には溶けずに有機溶剤
に溶ける生体成分」となります。有機溶剤の例としては、ベンゼン、エーテル、クロロフォルム
トルエン、シンナーなどがあります。
脂肪の定義は「脂質の一種であり、加水分解により脂肪酸、グリセリン、アルコールを生ずるもの」
となります。非脂肪とはその脂肪以外の脂質であり、リンや窒素などの元素を含んだ
より複雑な構造を持ちます。
人体の中での脂質はどのような形態をとるのでしょう。大きく分けて4つです。
①トリグリセリド(中性脂肪) ②コレステロール ③リン脂質 ④脂肪酸
脂肪中で脂肪酸の割合は90%以上となります。
脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類され、前者は肉や乳製品に多く含まれ
後者は植物油や魚の油に多く含まれます。両者ともにエネルギー源となり、細胞膜の材料と
なりますが、過剰摂取は肥満や脂質異常の原因となります。
両者の違いですが、不飽和脂肪酸には、血栓の生成を抑制したり、動脈硬化を予防したり、
中性脂肪やコレステロール値を下げるなど、生活習慣病の予防に絶大な効果が
あります。また、脂質は原則として食品から摂取する以外にも
肝臓によって体内合成をすることができるのですが、
不飽和脂肪酸に属するαリノレン酸(EPAやDHA)及びリノール酸は
体内合成ができないので、食品から摂取するしかありません。
これらを必須脂肪酸といいます。
これらに該当する食品はさんまやさばなどの魚類及び大豆油、コーン油
などになります。
よって、必須脂肪酸を含み生活習慣病予防に効果的な不飽和脂肪酸
を含む食品がより注目を浴びることになるのです。
ちなみに、成人男性の1日の脂質摂取の目安は60g程度と言われています。
食用油で言えば大匙2杯程度です。
食の欧米化で脂質の摂取量は過剰気味となっている上、魚の油などの
不飽和脂肪酸は不足しがちでバランスが悪くなりがちです。
毎日必ず魚を食べる、あるいは、調理の際にフライパンにひく油の量を
抑えるなどの工夫をして調整することが大切です。