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Born to Run

人類は走るために進化してきたらしい。

一人旅開始、でもこれが本来の川の道の姿。

さっき歩いてた時に元気そうに追い抜いていった後半ハーフの人達を抜かして遊ぼう♪
という性格の悪いことを思いついて何かドーピングした?っていうスピードで走りだす。たくさん抜かせる、キロ5分~6分ペース。
「え?フルですよね?」
「あれ?復活した?」追い越し際に誰かが言う。
「がんばりましょう!」誰かに言う。
大したスピードじゃないけど350km超えてるここでこのスピードは自分の中でありえない。ずっと走らず歩き続けてきたから、歩くよりも走るほうが楽に感じる。

過去2回とも寄っていたラーメン屋さんはもう閉店している。

飯山から25km辺りの私設エイドまで2時間ちょっとで着き話しながらしばらく休憩+アイシング
栄村へと向かう、昨年は三枝さんと一緒に走った区間。
さっきその三枝さんを追い抜いた、痛い足を必死で進める姿に涙が出た。
新井さんも応援しながら追い抜いた。「がんばるよ!」と大きな声で叫んでいた。
高知から来た田辺さんという方と追い越し際にトンネルの中で話す、村場さんの話し、なんでみんな知ってるんだろ村場さん。

4回目の夜を迎えてるけどまだ10分と寝てない。時間は深夜3時、例によって眠気が足を止める。長いトンネルをなんとか走り抜けて途端に足が止まってうずくまる。ここに布団があれば寝られるのに。

普段走るときは聞かないi-podを左耳だけ入れて音楽で覚醒を促す。ブルーハーツの曲、「シャララ、ロクデナシ、ハンマー、人にやさしく…」中学生の頃から何度聞いたんだろう、なんか今の気分とは違うんだけどヒロトの声を聞くと少し覚醒する。
「雨降ってないけど雷雨決行も良かったなぁ。」
ぼそぼそと独り言をつぶやきながら歌いながら走る、眠いときは日本語の曲の方が良い。

見覚えのある津南町の景色が見えてくる。後数キロで鹿渡、今度こそ眠れるかな。と期待。
鹿渡前の最寄りのセブン-イレブンで冷えピタと飲み物を買って走る。
千曲川はすっかり大きくなっていて日付ももう朝、飯山から45kmちょっと、途中の眠気もあり5時間30分ほどかかった。





自分の中では頑張って走ったので少々足が痛い、風呂で話ながら、冷やし温め、また冷やし。マッサージチェアに座ってドライヤーで頭を乾かしながらマッサージをしてカレーを食べに行く。
ちょうど休んでいた青谷さんも起きてきていた。目が腫れてるけど見た目だけはまた元気そう。スタッフの手伝いしていたり、走り足りないから新潟の砂浜で走ろうかなとか言ってる(-ω-;)
後で聞いたら大人しく家に帰ったそうですけど。

今後の完走を考えると寝ないとほんとまずい、半ば危機感を抱きつつ寝床へ。いつも鹿渡ではぐっすり眠れるんだけど、私の頭の上の辺りでカサカサ次の準備をする人の音がずっと響く。
頼むから下でやってくんないかなと思いつつ、眠れない自分の神経の細さにがっかりする。結局2時間横になって諦めて下に戻り次への支度。

足の状態は今までの川の道で最高、ダメージ皆無むくみも皮膚トラブルも無し、睡眠状態は最低、「眠れた」という感じには一度もなれていない、テンションは高め。あと120km眠くなる前に走っちゃえば問題ない。風邪ひいて熱が出てるわけでもなければ、足が痛いわけでもない、本当に眠くなったらその辺で寝られるかもしれない。レストでの休憩は4時間程だったけど十分足は休めた。鹿渡から高知の田辺さんと一緒に出る。





入れ違いに鹿渡に入ってくる数人の知り合いと話してエール交換。「絶対行きましょう!」熱く握手を交わす。
この時点で、なんだこの最高の経験はと涙ぐみながら思っている。まだ日本海まで120kmあるのに達成感と来年もこの場所で・・・っていう気持ちでいっぱいになっている。やばいなぁ川の道の魔力。

なんだか熱い気持ちになって走ることに集中、眠気を感じず豪雪地帯を駆け抜ける、ずっと歩道に屋根が付いていたり信号機が独特の形状だったりして、いつも面白いなと感心する。

CP20魚沼橋南詰 426km あと100km切った。まだ全然走れる。ペースは休憩込みでキロ6分半ぐらい。
次の目標は小千谷市の私設エイド「和田邸」15kmほど先、まだ明るいし集中力も切れていない。





途中で私のFacebook更新を見た知人が待ち伏せて応援してくれた。
関西に住んでるはずの彼女が何故・・・と頭が混乱してリアルな幻覚ついにきたかと、最初は疑ってしまった。久しぶりの再会と応援を貰えて嬉しくて元気いっぱいに。





何人かの選手をパスしながら先を目指す、秩父辺りで一緒だった新選組の深澤さん、など5人位みんな疲れてきている様子。

和田さんの家に着くと寝ている人2名酒飲んでる人1名、さあお前も飲め!みたいな感じだったけど「飲むと走れなくなっちゃうんでコーヒーください」と、和田さん本当に毎度申し訳ないです^_^;
しばらく話をして休んでからリスタート。元気をまた貰った。







CP21越の大橋 444km地点、はちょっと怖いくらいの川の流れが見える大きな橋、渡りきった所で急にトイレに行きたくなり今日一番汗をかきながら走る、少し行った所のセーブオンに無事間に合い事なきを得る。

トイレにギリギリ間に合った後の安堵感なのか、夕方になってきたからなのか、走る集中力が低下していく、もうすぐ長岡、薄っすらと暗くなってきた。

このまま普通に走れたら楽だったんだけど。

日本海までまだあと少し…