2024年冬テレビ最終感想 | heliumvoice-表

2024年冬テレビ最終感想

 

 

 

 
最終感想です。


この冬アニメでいちばん気になったのは、出だしは面白くみていたのに途中で急速に飽きて、中には視聴を中断しちゃったりしたような作品がけっこう多かったことです。


もちろんまったくそんな気配もなく毎回毎回とても面白く見ていた作品もあるわけで、どの辺が違うのかなあ。単純にひとつの理由にまとめることはできないだろうと思いますけど、うーん、こちらサイドの勝手な期待値ってことなんでしょうかね。

地上波放送のアニメ作品で初回を見たのは全24作品(5分アニメの「温泉」「僧侶枠」除く)で、最終話まで視聴したのは14作品でした。
これに加えて再放送組の「銀河英雄伝説」「ハイキュー!!」も見ました。


最初に途中離脱作品をあらためて。

メタリックルージュ
https://metallicrouge.jp/
手あかのついたブレラン設定でもいいじゃないですか。女の子2人のデコボココンビが事件を解決するだけでいいじゃないですか。変身してバトルするのもいいですよ。それがね、なんか「社会性」を持たせようとしたのかロボット迫害の要素を入れたり、「謎」を付け加えようと変身するロボットの出生のヒミツを描こうとするから、なんかもういらない裏路地に迷い込んでばかりで、どんどん最初の期待感ワクワク感から遠ざかっていく。ひとっつも読んだことないんだけど、平成日本エスエフの一番あかんところの上澄みってこんな感じかなって思いました。あ、23年の冬アニメの「TRIGUN STAMPEDE」(こっちは全話見た)でおんなじ感想書いてた。

ぽんのみち
https://ponnomichi-pr.com/
麻雀しないし、主人公が性格悪いし、日常的なこともしないし、とにかく全く面白くなっていかないので無理でした。

休日のわるものさん
https://www.vap.co.jp/warumonosan-anime/
「カワイスギクライシス」は、あれ侵略前の偵察って設定だったじゃないですか。だから地球人も向こうの人も全く犠牲って出してない。でも本作は既に戦ってるんですよね。このわるものさんって、既に万単位で地球人を虐殺してるだろうに、休日はいいひとって、虫が良いにもほどがありすぎませんかね、って思い始めたらもう無理になりました(誤読してたらすいません)。方向音痴の正義のレンジャーとかコンビニの店員とか、いいキャラはいっぱいいいたのに、ちっとも使ってくれなかったな。「カワイスギ〜」「恋は世界征服のあとで」「怪人開発部の黒井津さん」といった作品の下位互換、だいーぶ下位の互換作品と思います。

以下は全回見た作品です。

でも、途中で飽きちゃった作品

弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
http://tomozaki-koushiki.com/
■前半はいじめ解決譚で、後半は文化祭の演劇をオリジナル脚本でやって、その架空の物語と作家氏が並行して書いてる小説に登場人物の心情を仮託するという、なんというか安直な枠組みの話で(だって全部脳内のできごとだよね)、なんか期待してたものと全然違うって思って見てました。続きが作られてももう見ないと思います。

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい
https://cherimaho-anime.com/
■途中から出てきた社内の腐女子の活躍(脳内暴走)や若者社員とかいいキャラがいるんだからもっと活用してほしかった。飽きたっていうよりも、終わりに向けてBL度数が高くなって、閉口したという方が近いです。しかし最終的に同性婚するところまで描くとは思ってなかったのでそこはちょっと「感動」しました。途中で、男対男の場合、何をしたら「童貞」ではなくなるのかなっていぶかってたんですが、最終回で答えが出てました。でもどっちがどっちだったんだろう。知りたくないけど気になる。あれ、俺もしかして意外に好きじゃん、この作品。

魔法少女にあこがれて
https://mahoako-anime.com/
■エロパートの描写はかなり良かったんですが、世界設定(とくに悪の組織の方)をもうちょっとちゃんと作るか、世界設定など気にならないくらいに笑いとエロの密度を上げるか、どっちかにしてほしかったです。

勇気爆発バーンブレイバーン
https://bangbravern.com/
■第1話が一番面白かったです。途中から「敵って、誰だっけ?」ってなってました。でも最終話はまたものすごく面白かったです。最終回のエンディングで流れるカラオケ仕立ての主題歌がいいなーって思ったのに見終わったら習慣で録画をすぐに消してしまって大失敗です。配信で見られるか。よかった。

青の祓魔師 島根啓明結社篇
https://www.ao-ex.com/
■人の好みはそれぞれでいいんですけど、こういう胸糞な話を面白く見るのってどういう心境なんかなって思います。私はこういう話は好きではないので、新作制作決定!と出ましたけど、もういいです。

悶えてよ、アダムくん
https://adamkun.af-original.com/
■5分でも飽きるときは飽きる。いやむしろ、せっかくエロい作品なのに5分じゃ物足りないよ!ってことか。しかしたっぷり15分もあった「なんでここに先生が」(アニメ公式サイトは既に閉鎖されてたので原作漫画ページにリンクしてます)がエロアニメとしては最高峰というか金字塔だったんだろうなと思います。


以下は、けっこう面白かったですよ、という作品。

道産子ギャルはなまらめんこい
https://dosankogal-pr.com/
さんは可愛くて素直ですごく良かったんですが、翼が全く応援したくならないキャラだったので、面白さレベルはだいぶ下になっちゃいました。いじわるおばばも不要だったし。

この作品で特筆すべきはOP主題歌、ED主題歌がともにオーオシマサヨシさんという快挙ですね、内容ではなく。どっちもいい曲で、とくにEDの亜咲花さんのMVのかわいさったらもう、制服姿もお姉さま姿も、ねえ。それであの不定期に入る左目だけのウィンク(そりゃ片目だろうよ)のタイミングが覚えられなくて再生してはいまかいまかと待ってしまう、そして「出たーっ><!!」って毎回心の中で叫んでます。MVのYouTubeはこちらです。

うる星やつら
https://uy-allstars.com/
■あともう1クールやりますけどね。やっぱりこう、畳み掛けるような笑いの連続って肌に合いますわ。キャラ設定も絶妙だなあ。まあ、世代だからってことではあるんでしょうけどね。


以下は、めっちゃ面白かったです! という作品。

姫様“拷問”の時間です
https://himesama-goumon.com/
あらすじを見て思った「スヤリス姫」の正統な後継者という見立ては的を射てたと思います。最終回のCパート、そーとー笑った。キャラの中ではトーチャーの伊藤静さんがすごく良かった(声優さんかいっ)。阿佐ヶ谷のなか卯ってどこだっけって聖地巡礼を考えちゃったよ。主題歌アニメが登場人物が増えると足されてたのが、そういうの久しぶりな気がして良かったです(魔王嫁だけだと思うけど)。ただ、拷問官はもうちょっとキャラの差異を広げるか、人数を絞るかした方が良かった気がしました。

ダンジョン飯
https://delicious-in-dungeon.com/
もう1クールあります。1期ラストのレッドドラゴンとのバトルのアニメーションはすっごいクォリティだった。Triggerさんキターって感じでした。2クール目は「いぢわる」キャラが出てくるっぽいのでちょっと不安だったんですが、橋渡しの3月末回はものすごい密度の回で息苦しいくらいでした。2クール目もフェルン、ちゃうわファリンを追い求める話になるみたい。

ゆびさきと恋々
https://yubisaki-pr.com/
1クールに1本くらいこういう優しい作品があることでどれだけ救われてるか。エマと心も、りんと京弥も、そして桜志も、みんなハッピーになって良かった。ほんとに良かった(T T)


では冬期のトップ3です。

僕の心のヤバイやつ
https://bokuyaba-anime.com/
ちょっとこの世界、市川をひいきしすぎてないか、って思うんですけど。今期は1期のセンパイ(ナンパイ)みたいな具体的な障害は出てこなくて、市川が市川自身と「闘って」た感じでした。そして勝ってました。いやでもやっぱ、うまく行きすぎだろう。うぬぬ。でも最終回のエンディングで1期OP歌のヨルシカ「斜陽」が流れてきて涙腺崩壊しました。(でも2期のOP主題歌はいい感じの女性ボーカルだなって思って聴いてるとおっさんの声が割り込んできて「ふっ」って目が覚めました)

薬屋のひとりごと
https://kusuriyanohitorigoto.jp/
謎解きには舞台背景がどうであれあまり関心が持てないのですが、それ以外の部分が良すぎた。悠木碧さんの力量がすごかった。アニメがすごいていねいだった。羅漢は典型的な私が嫌うキャラの筆頭だったんですけど、最終回は泣かされた。

葬送のフリーレン
https://frieren-anime.jp/
アニメーションがすごいとか演出がすごいとかいろんな要素があるわけですけど、なんといってもこの作品は「原作」がいいです。いい原作あればこそのアニメであり、声優の演技であり、主題歌であり、そして監督の力量なんだと思います。アニメを見て原作漫画を買ったふたつめの作品になりました(ひとつめは「君に届け」)。あと2週間ほどで新刊出ます。

ヨルシカの「晴る」は、ヨルシカのいいとこ取りの1曲に思えます。全話、録画が消せないです(まあそれを言ったら「Sonny Boy」も消してないけど、それはまだ見終われてないからなので)。
早く2期を始めてほしいですけど、斉藤圭一郎さんには「ぼっち・ざ・ろっく」も早くお願いしたいので困ったもんですね。


以上、結局トップ3は新作じゃねーのかよ、って、やっぱなんかおかしなクールだったように思います。


歌も「晴る」(YouTubeはこちら)は良かったですけど、その他はそんなでもなかったかな。今期、もしかしてClariSの歌がなかった??


「銀河英雄伝説」は2周目なので、「オーベルシュタインってこんなタイミングで出てきてたっけ」とか思いながら見てます。「ハイキュー!!」はほんと何回見ても面白いし心にジンときます。ハイキューの主題歌は2期第1クールのOPがSPYAIRの「アイム・ア・ビリーバー」(YouTubeはこちら)、EDがGalileo Galileiの「クライマー」(YouTubeはこちら)の組み合わせがベストだな。


で、1本だけ見てたドラマです。

不適切にもほどがある
https://www.tbs.co.jp/futekisetsunimohodogaaru/
はい、面白かったです。泣けたし。やっぱクドカンさんの選ぶ言語や小道具は面白いなあ。最終回ラストでドラマをドンデン返すメタテロップですけど、もしかしたらあれを出したいというのがこのドラマの発端だったのかもね。ひとつだけ気になったのは、阿部サダヲとイワクラの夫婦の抱擁が密着していなかったこと。ラブラブのコテコテの夫婦なのに。仲里依紗とは密着してたのにな。夫婦と親子。距離感ってそんなもんかな。
ところでタイムリープものは前クールの「時をかけるな、恋人たち」との連続放映で、時ならぬ大人計画対ヨーロッパ企画の一騎打ちが展開されたわけですが、両方すごく面白かったです。時間ものがよくわかってらっしゃる、って感じでした。

 

というわけで、以上が2024年冬期テレビの感想でした、はい。

 

 

レコーダーの予約一覧の分量におののいている春期ですが、春眠に負けずにしっかり見ていきたいと思います。

 

 

ではまた次回、週末かな!

バイバイ