祝日ギャラリー:諏訪敦展がそうとう良かった
こないだ九段の成山画廊でエロい絵を見た諏訪敦さんですが、やっぱり気になって気になってしかたないので、今日行ってきました。
そしたら相当良かったです。
府中市美術館。
展示は3室に分かれています。
第1室は、父の死、その記憶を辿って行き当たった祖母の死。
第2室は静物。超絶写実の静物。
第3室は肖像画。
驚くべきリアリズムの技術と、画面にこめられたメッセージに圧倒されます。
第1室の、病院のベッドで昏睡する父。鼻に綿を詰められたデスマスク。
祖母にみたてたモデルの若々しい肉体から、肋浮き脚痩せ細った死骸の肉体。
第2室では豆腐を描いた作品が多かったんですが、それはまるでダリのフランスパンのようにリアルな豆腐なのです。さらに柿がすごかった。穴が空いてまるまった葉、熟した実に傷が入って色が変わっているところ。柿だよこれ。
第3室は大野一雄。武闘家の大野一雄さんですが、100歳を超えてほとんど死んじゃってる大野氏を容赦無く写実に描いてるわけです。湿気を無くして紙のようになった手の甲の皮膚。なのになぜかちょっと濡れている口元や鼻の穴。もうね、絵の前から離れられなかったですよ。
いやね、これ、ほんとに見に来て良かったと心から思いました。
26日(日)で終わっちゃいます。残りわずかです。
ミュージアムショップに画集があったのでパラパラ見ましたら、結構裸婦絵が多かったので、次はそういう傾向のを特集してもらえると喜びます。
外に看板が2枚あったのでどうぞ。
西日に木の影が…。この絵は「目の中の火事」です。
静物が描かれた上にいくつか白いフラッシュが飛ばされていて、それが火事を表してるみたいです。「眼窩裏」の方はやっぱりグラスが描かれてるんですが、その白いのがもうちょっと多めに人がってる感じでした。
イカの質感!
入場料700円です。
常設展も見られます(こっちはとくにコメントなしで)。
はい、で、府中って初めて来たので、あとは散歩写真をどうぞ。
沈丁花がもう咲き始めてました。
本日のルートは、川崎から南武線で府中本町まで行って、そこから徒歩です。徒歩はマップアプリによると1.9kmで、ちょっと遠かったですね。
まず、京王線府中駅近くの欅並木。
天然記念物だそうです。
天然。
植林したんじゃないのか。
これは反対側から。
とはいえ樹齢がけっこういっちゃってるみたいで、切り株状態になってるのもあったりして、樹木医さんよろしく、って感じです。
次は上の天然記念物の正式名称にもくっついてる大國魂神社。
右の御神木のアップ。
大鳥居。
安産柄杓、だそうです。
底のない柄杓だから海運の安全祈願かと思った。
随神門の前の木がなんか立派だったので。
この門、左右にいるのが仁王じゃないんですよ。
阿の人。
吽の人。
なんなんざんしょね。
由来どうぞー。
最後は、府中本町駅を出たところにある国司舘と家康御殿史跡広場です。
こんな建物があったらしいです。
逆側から。西日。
なんかまあ、ただ広い場所でした(失礼)。
右に柱が林立してますけど、ここにVR映像が展開される、みたいなことらしいです。閉園直前に行ったのでゴーグルが借りられなかった。
はい、ということで本日はひとつだけ、行ってまいりました。
語彙が少なくてお恥ずかしいですけど、ほんとに良かったです。
次を見逃したくないのでフォローしときました。
さ、明日のプレミアムフライデーを乗り切ればまた週末。
週末を乗り切ればまた月曜日。
地球が自転を止めれば時間の循環もなくなるんだろうか。
ではまた週末に!