満月 | オリーヴの森の中で ブルース・モーエントレーナー、QHHTプラクティショナーの日常

オリーヴの森の中で ブルース・モーエントレーナー、QHHTプラクティショナーの日常

ブルース・モーエン・トレーナー協会公認トレーナー
QHHTレベル2プラクティショナー

『γνῶθι σεαυτόν』私自身の魂とは何かを知りたい願望が強くて。そして、真理の探究は続いてゆく…

夜空に満月
大きな月と遠くの山の連なり。


オリーヴの森の中で


なぜか私の横には灰色の大きな狼。
でも、それは現実の狼ではない。
多分、その時の自分がシャーマンとして使っていた動物のスピリット。

実は、今もパワーアニマルで狼が現れる。
そして、精神世界内で私にくっついてきて、私の身の回りを守ったり、時々、手伝ってくれたりする。
きっとその時からの縁なのかとも思う。

私は空を見て、自然を感じ、一体になろうとしている。
月に向かって両手を差し伸ばす。
何かの力を両手で受け止めて、それを自分のものにするように。

それは特別な儀式ではなく、私の周りの人はみな、自然にやっていること。
自然と一体になって、その力を自分に貰う、そんなことを、みんな親や周りの人がしているのを見て、自然にやるようになった、そんな感じ。

私の斜め後ろには、幼馴染の大好きな夫がぴったりと寄り添っている。

でも、私はすごく切ない。

私の部族は女がシャーマン的に支配している。
しかし、女の子が最近生まれてないので、このままだと部族制度の維持が難しい。
若い子供を産める女は女の子を生むのが部族での最重要の使命。

私以外にも適齢の女は何人かいるが、なかなか子供は生まれない。
そして、私も無理を通して夫と夫婦になったものの、しばらく時間が経つのに子供ができる気配がない。

だから、族長から、最終通告みたいのを申し渡されたばかり。
私たちはこのままだったら別れさせられる。
そして、私は別の部族の男の人を夫にしなくてはいけない。

でも、それはイヤ。

何とかしてください…
子供を下さい…
このままだったら私たちは夫婦ではいられない

そう、夜空を見上げながら涙が出そうになる気持ちを押えて祈っている。