本日の決算行政監視委員会で、東京・生活者ネットワーク出身の大河原雅子(立憲民主党)委員により化学物質過敏症と香公害についての行政への質疑がなされた。
香(かおり)公害とは
日本の新たな公害といわれている 香害とは - Sustainable.
香害とは、香水や合成洗剤・柔軟剤・入浴剤・防虫剤・化粧品・芳香剤などに含まれる合成香料に起因し、様々な健康被害が誘発される現象のことです。
香害は、一度に大量の化学物質にさらされたり、低濃度の化学物質に繰り返しさらされることで様々な体調不良を引き起こす化学物質過敏症の原因の一つであるといわれています。
今まで平気だった香りでも、突然発症する可能性があります。
さらに、一度香害を感じてしまうと最初に感じた香り以外の香りにも敏感になっていく傾向があるため注意が必要です。
具体的な症状として、頭痛・めまい・吐き気・咳・疲労感などが挙げられます。
症状の強さには個人差がありますが、中には学校や会社に行けないなど生活に支障をきたすほど体調を崩してしまう方もいます。
とのことである。
シックハウス症候群などは認められているが、香り公害については明らかになっていないため、行政機関は消極的である。
次いでマイクロカプセルについての質疑があった。
柔軟剤 香りで体調不良の相談増加なぜ?マイクロカプセルが… | NHK | WEB特集
症状は、頭痛、けん怠感、吐き気、動悸(どうき)など多岐にわたり、個人差も大きいのが特徴です。
また、症状が重症化すると、「化学物質過敏症」という病気を発症してしまう人もいるといいます。
「化学物質過敏症」は、たばこの煙や殺虫剤、印刷物のインクなど、あらゆる化学物質に反応してしまうという深刻な病気です。
吹角医師は、香りを感知する嗅覚は人間にとって生命を維持する上で重要な役割を果たしていて、相談が増えていることに危機感を抱いています。
これについても文部科学省は今年度から三か年にわたって研究するとのこと。
また外務省では海洋プラスチック条約を策定に向けて作業が進められている結ぼうとしているが、
海洋プラスチック汚染を始めとするプラスチック汚染対策 ...
この中でマイクロプラスチックについても、マイクロカプセルについても議論の俎上に上っているが、予断をもって答えられないとの外務省の答弁であった。
この統一的対策が難しいのは、各国によって水質の基準が違うということが挙げられる。
日本の歴史を振り返れば、水俣病があげられる。被害はあったが、その原因を突き詰めるにあたって、ずっと「よくわからない、研究中です」を繰り返してきた結果、被害者が増えていったのである。そうした歴史を踏まえてどうにかしなければならないのではないか。とかく研究費をケチるような国家予算では、国民の生命を守ることはできない。
現に各学校で生徒にこのような症状があらわれている子どももいるのだから、早急に回答を出すべきだろう。
斉藤健経済産業大臣は、そのような症状があることは認識しているが、そのメカニズムがいまだに解明できていないために、情報収集に対応するとのこと。
ところで先日、務台俊介衆議院環境委員長にも申し上げたところだが、大河原雅子議員は今や車いすとなって左半身不随となっている。採決の際には起立方式ではなくて挙手方式にしたらどうかと進言したが務台委員長からは返事はない。今回の決算では令和二年度から四年度までの承諾が求められるが、その際には挙手採決にしてイコールフッティングにすべきだと思う。
厚生労働省の決算では、「化学物質の安全対策に必要な経費」として
●令和二年度は予算3億1091万5000円に対して、支出済みは2億7701万3150円。翌年度繰越なし。
●令和三年度は予算4億0047万8000円に対して、支出済みは3億3916万8109円。翌年度繰越なし。不用額は6130万9891円である。不用額を生じたのは、契約価格が予定を下回ったので、家庭用品等試験検査費を要することが少なかったこと等のためとしている。
●令和四年度は予算3億6208万1000円に対して、支出済みは3億0976万1663円。翌年度繰越なし。不用額は5231万9337円で、その理由は令和三年度と同じ。