抵抗しても結局は数の力で負ける口惜しさはわかるが | 国政報告 おおさか佳巨 宮城県と福島県での生活

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悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ

先月末は衆議院懲罰委員会が16年ぶりに開会され、

 

●議員櫛渕万里君懲罰事犯の件

 

が議題となった。

 

5月18日、れいわ新選組の櫛渕万里議員は、「財務大臣鈴木俊一君不信任決議案」の記名採決に際し、与党も野党も茶番などと書かれた物品を壇上で掲げ、議長の許可なく発言した。

 

議長が制止したにもかかわらずパフォーマンスを行うことは、「議員は、議院の品位を重んじなければならない。」と定めた衆議院規則第211条に明らかに違反する。

 

2月28日の本会議においても、議長の指示に従わず、壇上で不規則発言を行ったことから、3月3日に議院運営委員長から厳重注意を受けていた。

 

5月18日当日、本会議に先立つ議院運営委員会理事会において、同会派の大石あきこ議員が、さきの5月12日に行われた「財務金融委員長塚田一郎君解任決議案」の記名採決の際に同様の示威行為を行ったことで、理事会の総意として議運委員長から厳重注意を受けているにもかかわらず、たった数時間後に、同会派代表の櫛渕議員が、議院の品位を傷つけ、国民からの信頼をなくす極めて悪質な行為に及んだことは、まさに立法府の権威をおとしめ、議院の秩序を乱す蛮行である。

 

櫛渕議員の行為は、決して言論の府にふさわしいものではない。自分の主義主張どおりにいかないからと身勝手な手段を取ることは、極めて不適切であり、断固非難されるべき。

 

として、

厳しい懲罰を科すべきものであると考え、自由民主党・無所属の会、立憲民主党・無所属、日本維新の会、公明党、国民民主党・無所属クラブの五会派の共同で本動議を提出した。

 

 

その後、櫛淵議員は17分間にわたって謝罪と弁明を述べた。

しかし、「政治が暴走する危機に際し、やむにやまれず行動に至った」と釈明した。「戦う野党の不在が民主主義を後退させている」とも述べ、懲罰動議の提出に加わった立憲民主党などを批判していた。

 

立憲民主党は批判されたわけだが、立憲のおおつき紅葉議員は、櫛淵氏を戒告にとどめるよう提案した。しかし、それは賛成少数で否決され、維新は懲罰事犯とすべきとの意見が出された。

 

採決の結果、賛成多数で懲罰事犯とすることが決まり、櫛淵議員は十日間の登院停止と決まった。

 

れいわ新選組は、どれだけ貧困層に寄り添おうが、政権といえども他者を誹謗中傷し、人としての心がみられない。この国のルールがおかしいので自らはルールを犯してもいいという姿勢がある。

 

かつて高速道路は無料化にすべきだとして、高速道路にお金を払わずに無断進入するという自称・政治活動家や地方議員がいたが、それは犯罪である。れいわ新選組はその辺の輩と変わらないところがある。

 

どれだけ抵抗しても、結局は数の力で押されて負けてしまうという口惜しさがあるのはわかるが、もっと知恵を絞ったらどうか。今のままでは、単なる旧民主党のごみ箱であり、そして山賊である。