【公正編】希望の党にいた政治家が今は立憲にいて改憲反対? | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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もっともわけわからんのは、立憲民主党の議員の中には、希望の党公認で当選したことのある者が数多くいて、彼らが憲法改正に反対していることである。

 

そもそも旧・立憲民主党は、希望の党結成時に小池百合子代表より蹴られた人々の民進党からの流れだったが、今ではその希望の党にいた者が新しい立憲民主党にいる。

 

そこでおかしなことが起きているのは、こういうことだ。希望の党で立候補した者は小池百合子都知事に改憲を約束することを迫られ、サインしている。であるがその多くは今や立憲民主党にあって、憲法改正に反対していることである。

 

どれほどご都合主義なのかと思うが、彼らにとっては当選第一であるから憲法などどうでもいいと思っているのだろう。さらには立憲民主党の中には、改憲を推進してきた維新の党、維新の会にいた者もいるわけで、当選するために所属政党を代わっては、憲法に対する見解も捻じ曲げるという政治屋ばかりである。もちろん、政治家にとって考えが時間とともに変わるのはやむを得ないことだが、政党に強く縛られて考えを変えすぎていないかということである。

 

立憲民主党の議員は、ほとんどがそれである。だから憲法を守ると言おうが、変えようと言おうが全く信用ならないのであるが、野党第一党であり、自民党が政治資金の裏金問題により信用を失っていることから自動的に支持を集めてしまうわけである。

 

なぜそう思ったかというと、4月25日の憲法審査会において牧義夫委員(立憲民主党)はかつて希望の党にいながら、延々と憲法改正に慎重な意見を述べていたからである。他にも保守二大政党を実現するために、憲法改正は当然だとしていた面々が、立憲民主党の左傾化によって次々と考えを変えていることだ。

 

日本において保守二大政党制度が根付かない理由は、外交・安全保障において与党と野党に開きがあるからである。他国は外交・安全保障において同じ土台を持っている。それは自衛隊のような曖昧な組織はなく、みな軍隊だからであり、自由主義国として、社会主義国とは一線を置くスタンスをとっているからである。

 

ところが日本は55年体制以来、そして今もそれを引きずっている。立憲民主党は保守政党にはなりにくくなり、日本社会党を踏襲するような流れになっている。これはつまり万年野党で、文句だけをつけて責任をとらない野党を再び作り出してしまったということに他ならない。

 

自民党と社会党の政党制度ではいつまで経っても政権交代が起きないのでよくないということから、かつての政治改革は始まったが、結局は元の木阿弥に戻った。立憲には保守政治家がいるにも関わらず、彼らは少数派となり、維新に行くなり、自民に行くなり、自治体の首長に行くなりするようになった。その結果また自社体制ができてしまっているのである。

 

これでは憲法審査会を開いてもかつてと同じような平行線論議が繰り返されるだけであって、進まない。そこで維新がそれにとって代わるものかと思われたが、彼らは大阪万博に固執してどんどんと信頼を失っている始末である。維新は万博中止なんて考えもはしないだろう。自民党もそうだが、自分らのやっている過ちには気づかない。他党の過ちには気づいて叩きやすいのである。

 

いずれにせよ、そんな考えの政治家に公正を求めても無理だろう。支持者はその政治家について筋が通っていると思っているかもしれないが、実態はご都合主義であることを見抜けているのはごくわずかだ。

 

私的利益のためにしか動かない集団ばかりの中で、なにができようか。憲法がどのようになろうとも、彼らの都合によって決まるわけであって、我々国民はそこをよく考えるべきだと思う。