松原隆一郎教授の講義「経済政策」 | 国政報告 おおさか佳巨 福島県[県中]の生活

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悪さしながら男なら 粋で優しい馬鹿でいろ

11月24日

 

大学院の「経済政策」印刷教材を読破した。

 

 

かつては伊東光晴教授の「日本経済と産業と企業」という放送授業を受け、単位認定試験の論文ではがっつり自分の主張を書いたのだが、成績はEとなり、単位は落とした。伊東先生は96歳でご存命らしい。

 

1995年の1学期に受けた科目コード1120611 だった。

表紙のデザインが懐かしい。

 

なにしろ自分のような94年入学の人は今ほとんどいない。だからたいてい、けっこう高齢な放送大学生でも俺より後輩だ。俺が23歳の時に入学したのでそのころの60・70代の学生は今や90代とか100代のはず。というより、もうすでに生まれ変わっていて逆に若いかも。

 

おそらくE判定の理由はわかっている。文章の中身は、経済優先の社会ではダメであって、これまでの経済学は間違っており、なぜ違うかといえば、プラス利子の力が働くからだと書いた。

 

また、伊東教授はケインズ経済学派であることから、シルビオ・ゲゼルについて評価していることについて、まったく触れていない、というか見過ごしていて知らないのだろうというようなことを指摘した。

 

それでブチ切れたんじゃないかと思う。なにしろ、どんな穏健な人でも怒らせるのが得意なのが大坂佳巨であるから。

 

そこから3年ほど経て、私は27歳の時に中野区議会議員補欠選挙に立候補した。その際中野区長選挙と同時に行われて、新人の中野区長候補を支援する市民団体と連携、というかその中にいた。その際にその市民団体は、中野区上高田に住んでいた作家である石川好氏と、この伊東教授に推薦依頼を出したのだが、「その先生は私にE判定をくれた人だ。経済優先をやめようという我々の団体がその人に推薦をもらうのはちょっとなあ」みたいなことを言ったら、リーダーであった庄幸司郎氏は、「それはけしからん。伊東教授のほうが間違っている」などと言ってくれた。

 

そんなことを思い出した。

あれから28年を経て、また放送大学の、今度は大学院の経済科目を受講しているわけだが、松原隆一郎教授の論は全くもって素晴らしい。

 

経済的規制は外すべきであるが、社会的規制はすべきであるというお考えで、経済的効率よりも社会的効用を第一にしているようで、他にもいろいろな面があって、今度書きたいが、とにかく大変満足した。

 

そんなわけでメシ。