今、毎日の食事にも事欠く子どもたちが大勢います。心中する親子、日本は女性の自殺大国という声もあります。高齢単身女性の貧困も由々しき問題です。

 私は4年前県議の海外視察ビジネスクラスは職員のエコノミークラスの約5倍というのは憲法14条の法の下の平等、特権的待遇の禁止に反し違憲であると住民訴訟を提起しました。

 実は2年前国会議員の文通費も、地方議員の政務活動費が領収書を添付して公開し残金があれば返納するのに、そうでないのはやはり憲法14条に違反するとして国家賠償の訴えをしました。

 しかしいずれも控訴しましたが棄却となり、上告を断念しました。それは、日本の司法が、国連人権理事会の声明にもあるように、レベルが低すぎることが分かったからです。人権も世界のスタンダードに合わせていく必要があると考えます。

 私は、自民党のかつての保守本流、宏池会の考えに近いと勝手に思っています。軽武装と経済重視を基本政策とする宏池会の神髄は、「明日枯れる花にも水をやる心である」と言われます。大平正芳元首相の言葉です。2年前の自民党総裁選では選ばれた宏池会会長の岸田文雄首相も、格差是正を訴えていたはずです。かつての自民党は、富の再分配を心掛け一億総中流社会を実現しています。今一度原点に戻って欲しいものです。

   政治の世界でも「今だけ、金だけ、自分だけ」言わば今金(いまかね)自分病(じぶんびょう)という病気が、国地方を問わず日本列島に蔓延しています。県民や国民の命と暮らしを守り、よりよい社会をつくるという使命、国民のための政治はどこに行ったのか。今こそ明治初期困窮する長岡藩が見舞いとして送られてきた百俵の米を売って学校建設の資金に充てたという「米百俵の精神」の復活が必要と考えます。