県議会は何のためにあるのか。世のため人のためにあります。言葉を変えて言えば、県土の均衡ある発展と県民の福祉向上のためにあります。どなたも選挙の時に表現の違いはあれ公約として掲げていたはずです。県民の利益よりも自分達議員の利益を優先するならば、それは「政治屋」であって「政治家」とは言えません。

 中には、議員の本分すなわち議員として尽くすべき義務である年1回の本会議での質問をしない人もいます。また、質問をしても原稿を職員に書いてもらっている人もいると言われます。

 その上、遅刻や議場で居眠り、読書や落書きなどをしていた議員も多数いたことが、フジテレビで夕刻2度にわたって放映された通りです。かくいう私も3月議会では京葉道路の渋滞で一度遅刻し、財政政策の本も読んでおり、反省しています。

 期末手当と言えば世間でいうボーナスのことですが、今の県議会には増額を決定する資格はないと言わなければなりません。

 発議案の賛否の一覧を見ると、賛成を表明している大きな会派は自民党と公明党です。公明党は県議会議員の海外視察には参加しないなど弱者のための政党と思っていましたが、変わってしまったのでしょうか。

 保守本流の橋本龍太郎元首相は父親の橋本龍伍(りょうご)元厚生大臣と同じく「政治は弱者のためにある」を政治信条にしていました。その保守の良心を自民党には是非取り戻していただきたいと思います。

 自民党の鈴木衛議員は、代表質問で「党は県民に寄り添い、県民の声に耳を傾け県政の課題解決に向けて取り組んできたと」また、「県民の最大多数の最大幸福を求めなければならない」と発言されました。大賛成です。自民党には、是非その政治姿勢を貫いていただきたい。