私は議員の海外視察を大名旅行ならぬ「大名視察」と名付けていますが、正確には「ビジネスクラス旅費差額分返還請求住民訴訟事件」の判決言渡について、当初3月25日に判決が出る予定でしたが、期日延期となり来週に言い渡されます。

報道機関の皆様だけでなく、一人でも多く県民の皆様にも判決を傍聴していただければと思います。

 

   5月20日(金曜日)午後1時10分

   千葉地裁6階603号法廷

  

   改めて事件の概要は次の通りです。

   千葉県議会議員15名は、2020年1月20日から1月26日まで7日間、千葉県議会からアメリカ出張し、自己研修旅行であるにも拘わらず往復ビジネスクラスを利用しましたが、職員は課長を含めてエコノミークラスで航空運賃の格差がなんと4.9倍、約5倍ということで憲法14条の法の下の平等や、特権的待遇禁止に違反すると考えます。そこで、私は、千葉県から支給された旅費のうちビジネスクラスとエコノミークラスの差額分は違憲・違法な支出であるとして、2020年7月31日、千葉地裁に対し、「千葉県知事は議員15名に対しその返還を請求せよ。」との住民訴訟を提起致しました。

   なお、同じ年度の県立高校で家庭が貧困のため修学旅行に参加できなかった生徒が51名もいました。一生の思い出となる修学旅行にクラスで一人だけ参加できない生徒のみじめさ、辛さにはあまりあります。県議15名がエコノミークラスにすれば、1170万円節約できたことになり、それを参加できなかった生徒に回せば全員出来たはずなのです。

 

                                    訴訟代理人弁護士 吉永満夫

            原 告      西尾憲一