平成7年、月一回祝日を設けるとの考え方により、国民の祝日に関する法律が改正され、新に7月20日が「海の日」と定められました。海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願うとして。

  しかし、私はその時、他にもっともっと日本国として日本人として大切にしなくてはならない重要な日があると思いました。サンフランシスコ講和条約(日本国との平和条約)が発効した4月28日、広島市に原爆が投下された8月6日や長崎市に原爆が投下された8月9日、そして終戦記念日の8月15日等がそれです。

  昭和20年(1945年)8月15日、この日正午、ポツダム宣言を受諾したことを宣言する昭和天皇の玉音放送が日本全土に流れ、太平洋戦争が終わりました。その後、毎年8月15日は、第二次大戦の終結を記念し、平和を祈念する日として、全国で戦没者追悼式などが行われています。

  戦後も、はや76年が過ぎ、戦争を体験しない世代の人々が圧倒的多数を占める時代になりました。しかし、戦争の惨禍を二度と繰り返さないためには、戦争を忘れないことが大切です。平和で豊かな今日においてこそ、過去を振り返り、次の世代に対しても戦争の悲惨さとそこに幾多の尊い犠牲があったことを語り継ぎ、常に世界の恒久平和に向けて努力をしていかなくてはなりません。

  したがって、20世紀において人類が何度かおびただしい犠牲者を生んだ大戦争を行ったことを想起し、21世紀には再びそのような悲劇を繰り返さないとの誓いを新たにする必要があります。

  なお、8月には祝日がないので、月一回祝日を設けるとの趣旨から、2016年に山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日として「山の日」ができました。しかし、8月15日はお盆休みとも重なり民間企業などでは休業とする所も多く弊害も少ないと考えます。

 よって、8月15日を「平和祈念日」として、祝日とするには語弊があるので休日と定めるよう、国民の祝日に関する法律の一部改正を要望したいと考えます。