千葉県に全国初の料理大学を(3)
幸い県内には、何校か栄養学科のある公立・私立の大学があります。栄養学科をベースに、何人かの実技指導できる料理人の講師と経営学の講師を揃えれば、学科設置は可能なものと考えます。
なぜならば埼玉県行田市には「ものつくり大学」があります。機械科や建築科などがあり理論だけでなく実技も学び体得できます。しかし、料理学科はありません。
今、世界では和食が世界遺産になったこともあり空前の和食ブーム。多くの食品企業が海外進出し、和食文化を発信できる人材を求めています。一方、国内でも全国各地の多様な食文化を地域創生の鍵として活用する機運が高まってきています。そこで必要とされているのは、和食文化を幅広い視点から理解した上で新たな創造を生み出せる人材であるとして、京都府立大学文学部に「和食文化学科」が設置されました。しかし、実技指導の時間が少ないという問題点もあることが指摘されています。
そこで、食と健康のプロフェッショナルを養成する日本で初めての学科、「料理学科」又は「食保健学科」を設置し、必要な知識や技能を修得できるようにするのです。取得できる資格としては、栄養士免許、教員免許(栄養教諭)、食品衛生管理者、食品衛生監視員、調理師免許。管理栄養士国家試験の受験資格等が考えられます。
鴨川市としても空きキャンパス問題に困っており、関係団体から提案があれば前向きに検討させて頂きたいとのことです。鴨川キャンパスの活用は、千葉県の物産のPR、職員の雇用や学生の住居、学生が作った料理を観光客に提供等で、地域経済の活性化、観光振興にもつながります。
料理大学創設の必要性は大前研一氏も指摘されている通りです。できれば千葉県内に、それが無理としても日本の何処かに是非とも学科又は大学が設置されるよう私も働きかけて参りたいと考えます。