西国三十三所巡礼は、長谷寺の徳道上人により、およそ1300年前に始められたと伝わっています。
その徳道商人の開いたのが長谷寺です。
そもそも霊場が三十三所に定められたのは、観音菩薩が三十三の姿を現して衆生を救済するという教えがもとになっていると言われています。
そのため、霊場はどれも観音菩薩が祀られていて、長谷寺には国の重要文化財でもある十一面大観音像がお祀りされています。
日本最大級の木造仏で、10メートルを超す大きな立像です。
もともとは僧侶のための修行であった西国三十三所巡礼ですが、御利益を得たいと、民間にも広まったそうです。
そのためか、長谷寺の代回廊は399段にもおよび、祈りの回廊とも言われています。一段一段が修行の道であったことがうかがえます。
長谷寺のある奈良県桜井市周辺は、山に囲まれ、
平和教でお祀りしている主務の大神の一柱である、大己貴之命も、ほど近い三輪山を御本宮とされるなど、太古より神々の降り立つ聖地とも言われています。
平和教は古神道の流れをくみ、神々の御神徳をいただいていますが、神道の神々はおおらかで、あとから入ってきた仏教の仏様たちも
人々を救うお仲間であると受け入れてきた歴史があります。
もちろん平和教の神々も、神道でなければ御神徳を授けないというようなけち臭いことは言われません。
平和教ではすべてを創られた宇宙根源の大御神をお祀りしており、私たちは等しく神の分霊であり、神の子であるという教えであるからです。
特に御先祖供養は御先祖方が信仰された宗派でお祀りし、御先祖様の喜ばれる供養をおすすめしています。
西国三十三所巡りも、各宗派を超えて、観音菩薩の慈悲を授かるための巡礼であり、平和教の教えに通ずるものでもあると感じます。
長谷寺は別名「花の御寺」とも言われ、四季折々の花が楽しめるのも見どころだそうです。
三十三所巡りを授かった徳道商人の徳を偲び、長谷寺詣でをされてはいかがでしょうか。