あれは20年前

 

まだまだ賃貸保証会社なるものが確立していなかった時分

この田舎街でも当然に。

 

滞納家賃80万円

 

明日は必ず払う

明後日の午後3時のおやつになったら払える

夕方6時に仕事が終わるから7時30分に払う

 

徐々に細かく時間指定されるが

一向に払う気配なし

いやいや、、、

払う金が無いのなら

 

「払う気など毛頭ない!」

 

煙草を吸うお金はあっても

「家賃に回すお金など一銭も持ち合わせていない」

などなど

 

と一言いってくれればいいものを・・・

 

滞納者は必ず口から出まかせをいう

 

「明日は必ず払う払うコールをする」

 

どんなに滞納されようが

自力救済が認められていないのは理解していたはず

しかしである

 

あのときばかりは、頭の中がどうにかなちゃいそうだった。

 

今後の滞納分の返済計画の相談にわざわざ時間をつくったのに

僕の顔に煙草の煙を吹きかけられた 

あの屈辱的なシーンは 未だ忘れようにも忘れられるものではない。