ここのところ、独居の利用者さん(Sさん)から電話がかかってきます。1時間に2回から4回。気になることがあると、ついかけてしまうようです。
デイサービスに行ったほうがいいと遠方の娘に言われた。見学もして、「いいわね」と言っていたが、帰って聞いてみると「あの場ではそう言うしかなかった、私には早い」のだそう。
「違うところもあるし、探してみましょうか?」
「そうね、探してみて」
結論は、『行きたくない』んです。
何度かやりとりして、ようやくその結果に辿り着いたものの、本人はね「断ったら悪い」と思うのか、
「やっぱり行こうかと思う」
「そうは言ったけど、億劫で・・・」
「でも娘は・・・」
何度も電話がかかってきます。
隣の席のケアマネは『Sさん、要支援1じゃないね、電話の回数。休みの日もガンガンかかってくるし』転送当番にも容赦ないトークを繰り広げてくれているみたいです。
要支援1のSさん、『私は認知症じゃない』『だから精神病院なんて行かない』『精神科の薬なんて絶対に飲まない』
断固精神病院拒否。
使っているサービスは我々の法人内なので、
『訪看さんもヘルパーさんも、私もそこの法人から来ていて、デイサービスも病院とは別なんですよ』
の説明は聞き入れてもらえません。
電話では伝わらないので、訪問回数は増えます。
「デイサービスのことを教えて」と電話がありました。
今日の訪問では
「今のままにしましょう。ヘルパーさんと訪看さんと来てもらいましょう。体調が良くなったら、デイサービスも考えましょう」
と帰ってきました。
その1時間後、
「さっき親戚の人に『デイサービスでお風呂に入れてもらったら』って言われたの。さっき来てもらった時、どんな話したっけ?」
「デイサービスは、もう少し落ち着いてから考えましょう」
親戚の人や友人よ。
勝手なことを言わないでくれ!惑わせないでくれ!頼むから!
近所付き合いや友人との交流を否定したくはないのですが、そこから『迷い』や『不信感』が生まれる場合があることもみてきました。
スムーズな支援は奇跡です。
介護支援専門員の一人当たりの取扱件数について現行の40未満を45未満に
指定介護予防支援の提供を受ける利用者の取扱件数 3分の1換算に
認知症がない要支援者はどう見えているんでしょうね。
介護度って・・・・・・・・
支援をしていて、介護度で大変だなって感じるのは要介護3とかじゃないかなって思います。
元気な認知症です。
次が、要支援だと思います。
認知症じゃない意志の固い、しかし困っている人。こだわり強め。
介護報酬はどこかで線引きしないといけないんでしょうけどね。やってる方は首をかしげたくなる・・・
(もちろん、人それぞれです。介護度で大変さは計れません)