ターミナルケアマネジメント加算
この加算をとっている居宅の数は1%くらいなんだそうです。
施設などとは違って、算定要件があり、なかなか難しいようです。
ターミナルケアマネジメント加算の算定要件は以下の通りです。
・利用者が末期の悪性腫瘍の患者であって、在宅で死亡したこと
・24時間連絡がとれる体制を確保し、かつ、必要に応じて指定居宅介護支援を行うことができる体制を整備していること
・利用者またはその家族の同意を得た上で、死亡日及び死亡日前14日以内に2日以上在宅を訪問し、主治の医師等の助言を得つつ、利用者の状態やサービス変更の必要性等の把握、利用者への支援を実施していること
・訪問により把握した利用者の心身の状況等の情報を記録し、主治の医師等及びケアプランに位置付けた居宅サービス事業者へ情報提供をしていること
こんな感じです。
今回の改正で、『末期の悪性腫瘍の患者であって』という部分が外されました。併せて、『ターミナル期における医療やケアの方針に関する本人、家族の意向の把握』が明記されました。
同加算の算定回数が要件となっている特定事業所医療介護連携加算ですが、その要件も見直されました。具体的には、ターミナルケアマネジメント加算の算定回数について、前々年度の3月から前年度の2月までの間の算定回数が、「5回以上」⇒「15回以上」と3倍に引き上げられたことです。
3月からこれをどうするか?
末期の悪性腫瘍に限定されず、終末期であることが要件ですが、これはとても難しい。医師にだって終末期かどうかの判断は難しいと聞きます。
5件→15件
これは、目指していくものなのか、結果としてついてくるものなのか。
「3月からだからもう始まるよ」と先月の会議で議題になったわけですが、どういった文書にするのか?いつ説明をし、同意を得るのか?そのタイミングが難しすぎないか?家族の精神状態は?
やらないことには見えてこない。
先月末、利用者さんが在宅に帰ってきました。
最期は自宅で看取りたいという息子さんの意向です。
食事も取れているし、表情もいい。
どれくらい自宅で過ごせるかはわかりません。
元気になる希望があるなら、再入院も考えるが、『ご飯が食べられなくなった』ということなら再入院は希望しない。(検査や治療で辛い思いはしてほしくない)
帰ってきて1週間目の朝でした。
今回は文書が間に合いませんでした。
少しホッとしています。
息子さんの性格を含め、『説明と同意』のタイミングがわかりませんでした。
・・・・違いますね。文書ができていれば、そのタイミングでした。
その一人の利用者さんと関わりながら、他の30人あまりの利用者さんとその家族と関わる・・・。
ケアマネの仕事って、結構大変ですね。
そう思った朝でした。
ありがとうございます。