第二章 多重存在 2-26 それは最後のタネ明かし その1 ―小説
次の日の朝。
俺はAliceに呼び出された。
本当は瑠璃も呼ばれたが、その日は探偵社に旦那が来るそうではずせないそうだ。
俺は京都へと向かう。
場所は京都駅大階段―例の店だ。
「何の用事なんだ?」
「仕事よ、依頼はあなたから」
どう言うことだ?
「藍染愛染の意識が支配した並行世界の罪罰ユダが私に依頼したの。
『この事件の一部始終を教えてやれ』って、きっとその頃には、あなたは、今回の事件に関わった『すべてのユダ』の記憶を持ってるはずだから。」
・・・・
ああ、確かに持っている。
藍染愛染との戦闘でサイコメトリ―で流し込まれたあいつの記憶だ。
俺のほかに、ずっとこの事件に絡んでいたサイコメトリ―使いのユダがいたこと、でも、すべてのユダって、ただ一人じゃないか。
「はじめに、この事件を理解する上でいちばん重要なことは、三人のユダがいたこと
よ、
一人は、重力制御の超能力を持つユダ、あなたのことね。
二人目は、サイコメトリ―の超能力を持つユダ。君が今考えたユダよ。」
頭の中読めんの!?Alice!
「そして、三人目のユダ。それは未来視の超能力を持つユダ。そう、藍染愛染のことよ。」
俺は驚かなかった。
むしろやっぱりかと思ったくらいだ。
あいつは俺のことを知りすぎていたし、あいつは俺に似すぎていた。
それでも並行世界の人間なんて他人みたいなものには違いないが。
