今日は産業環境委員会で、引き続き陳情の審議でした。


「リユース食器の活用を求める陳情」がだされています。

前回は、区の説明資料がおかしい点の指摘が主な質疑で終わってしまい、本論に入りませんでした。

今回はもうちょっと踏み込んで質疑したいと思い、何点かポイントを絞りました。

 

本日、席上配布された資料によると、

 

【リユース食器の使用と他の自治体の実施例】区資料

http://www.gikai-adachi.jp/iinkai/shidai/sangyo/pdf/20190121chinjo.pdf

 

リユースの推進に向けて検討していく、とあります。

陳情の願意を受けて、実施の方向性が示されました。

良かったですね♪

 

それを踏まえ、今回の質疑は

 

①「使い捨て製品は便利」「安い」という使い捨てを「やむなし」としてしまう論理に対抗して、「環境配慮型」の価値観へ切り替えてもらう、啓発に力を入れてほしい、ということ。

 私の発言の途中の部分は端折りますが、「イベントで発生するごみを減らそう」「1回だけ使って捨てちゃうのってもったいないよね」と、丁寧に啓発してほしい、という点です。

 

②環境負荷低減のエビデンスをきっちり調べてほしいということ。

   京都市の祇園まつりごみゼロ大作戦では、5万7千トンもあったごみを、3万7千トンへ、5年間で削減を果たしました。

    区が取り組むリユース推進においても、ごみの削減量、環境負荷(CO2排出等)の低減効果がどうであったか、数値的にデータをもって示してほしいということです。

 

把握は難しいといわれますが、京都市の官学連携で作られている都のアジェンダ21フォーラムでは、独自に環境系学者と行政が協働して、環境負荷を調査したりしています。

    同じ機能の食器であればそのデータを援用するとか、食器レンタルするNPOのデータを活用するなど、工夫して「可能な範囲で」ぜひエビデンス・ベイスドでおこなって欲しいです。


そこが環境事業における本質であり、大切な点だと思います。

「コスト」「利便性」という軸で評価すると、エコロジーなんてめんどくさいものに決まっていて、やめちゃおうと二の舞になります(数年前にリユース食器活用を足立区もしていたけど煩雑だとやめてしまった)。

価値観の転換を、まず行政が自らしてほしい。

でないと、陳情者のかたがおっしゃるように、本気で取り組もうとしていないように見えてしまうのではないでしょうか。

 

(・・・今日はブログ、パソコンで書いているんですが、文章が長くなります。)

 

カーボンオフセットのことは質問するか迷っていましたが、他の委員の方から質問されたので、私も便乗質問しました。

 

「カーボンオフセット」とは、他の自治体が削減・吸収したCO2量を権利として買い取り、その分を減らせた、とする制度です。


報告では、4自治体から約250万円強を買い取るとのこと。

言ったのは「みんなが掃除をしている時に、自分は掃除せずお金を払って済ませてしまう人」みたいで、お金の力で「減らしたことにする」のはいかがなものか、と、私は思うということでした。

 

けどまぁ、これは議論になる点で、「何もしないよりはマシでしょ」と。

まぁねぇ。。

友好自治体との友好も深まるし、環境フェアに出展してくださっている自治体への寄付のようなものだし、森林整備等に役立てられれば、それはいい事なのでしょう。

足立区はお金ありますからね。

 

前回の陳情質疑で、環境フェアにあたってCO2排出量を算定している旨が区より答弁されていました。

カーボンオフセットをさしてのことでしたので、あれ、イベントで排出されるCO2量の一部だけじゃなかったっけ、と疑問に思っていたので、オフセットしている範囲について、聞いてみました。


イベントでの電気使用量と、企画者交通費の2点とのことで、やはり、廃棄物、水、紙などは含まない、との事でした。

(環境省のガイドラインでは、廃棄物等もオフセットの範囲に含んでいます。)

環境フェアで環境負荷を算定しているといっても、オフセットクレジットのためにやりやすい部分のCO2量を算定しているのであって。。


(前回の質疑で)言いたかったのは、とりわけリユース食器活用に関する部分で「排出廃棄物量」は、ぜひ調査してほしい点です。

…環境負荷・その排出されるCO2まではともかくとして。

 

来年度、ぜひ工夫をお願いします。


オフセットは、現状くらいの規模で、関連自治体との友好を育んでください。

 

私は京都議定書が発効された京都の出身です。

高校の時は環境市民の運動をやったり、大学も環境社会学科で、文系の環境学や市民運動などしていました。

その経験を思うと、足立区の環境事業はものたりなく感じます。もっと色々楽しく取り組み出来るのになぁ、と。

環境問題も本気でやれば楽しいことです。


陳情は継続となり、再度、委員会でまた質疑のチャンスをいただいたので、次回は何をしゃべろうか、また研究して臨みたいと思います。

 楽しみです♪


◆産業環境委員会会議次第 平成31年1月21日(区議会ウェブサイト)

http://www.gikai-adachi.jp/iinkai/shidai/sangyo/20190121.html

 


 



夜は、ともにつくる会の事務局会議でした♪


当面の予定や方針などを論議しました。


事務所も、お昼間を中心にですが当番体制もはじまり、電話・ファックスもつながり、あと看板をなんとかすることです。

まだ「居酒屋まさこ」状態・・・。

大工さん(?)にお願いして、今の文字を削って新たにカッティングシートで文字を書くことになりました。

ちょうど、立て看板もできてくるので、だんだん事務所度が高まっていくと思います。

 

みなさん、お楽しみに。

ぜひ、遊びに来てくださいね♪