第2回定例議会、本日が最終日でした。

各議案の議決を行い、討論にも立ちました。
 
1つは、産業環境委員会に出されていた陳情が不採択とされたことに対して反対する討論です。
「東京都人権プラザ分館」が閉館した後、靴・履物産業振興のために活用することを求める意見書を東京都に出してほしいというものです。
 
皮革産業は革を扱う時に大量の水が必要なこともあり、荒川の水べり、東京東部地域に集積が見られます。足立区内でも革を使ったカバンの著名なメーカーや、革靴産業のメーカーをはじめ、関連産業を営む事業所がたくさんあります。
革靴でいうと、大きな問屋の倒産により、連なって地場産業を支えていた「革」「抜き」「スキ」「製甲」などを行う下請けも連鎖倒産したり、産業自体が縮小の傾向にあります。
 
そんな厳しい中で東京の地場産業、「モノづくり」をやりたい若者も多くいますが、圧倒的に「雇用」が少ない点が大きな問題と指摘されています。
足立区内の革靴メーカー等で働く区民のみなさんも、台東区の靴学校に通っておられますし、後から人が勝手に線引きして「台東区」「足立区」「墨田区」などと行政区分をわけてしまいましたが、東京東部に集積する地場産業を関係者みんなで支える視点を、持たないといけないと思います。
 
この陳情のことを区内事業者のかたと話していると、「人権プラザがこの場所にあるから意味があるんだよ」と、歴史を教えてくださいました。
足立区の事業所や区民の方の声を、討論で表明できて良かったです。
 
今回は、もうひとつ、「政務活動費条令の改正」に関しても、一言討論させていただきました。
「政務活動費はゼロへ」と訴えているので、制度を肯定することはできませんが、より公正さを進める改正のため、賛成討論としました。
 
他のマターもあり、「役所は本来、主権者たる住民の福祉・サービスのために税金を託されているはず。税を区民の(憲法いうところの)幸福追求権のために使うべき」ということも、入れ込ませていただきました。
これはわかる人にしか意味がわからなかったかもしれませんね。まぁ…。

いつもは「反対」討論ばかりなので、「賛成」討論をするのは初めてで緊張しましたー。
 
2定は終了しましたが、各機関とのやりとりは継続しているものもあるので、行政機関はどうあるべきなのか、区民の方と共に考えていきたいと決意を新たにしています。
 
皆様、お疲れ様でした!