閉会中委員会が引き続き行われています。
昨日は、待機児童・子どもの貧困対策でした。
ゼロを目指している待機児童解消ですが、前年比68人の増加で374人となってしまいました。
保育ニーズの増加を受けて、アクションプランが改定され、32年度までにゼロを目指し新たな方針が示されました。
これまでのプランでは28年から30年までで1607人の定員枠増としていたところ、29年から31年までで3665人の枠を拡大すると、大幅に増やす計画です。
認可保育所42園、認証10園などとなっていますが、足立区は公立保育所を増やす方針は持っていません。
これら全て民間丸投げで、果たして手をあげる事業者が確保できるか。
これまでの委員会でも指摘されていましたが、北区で公立保育所の保育士を募集したら応募が殺到したということがありました。
どこの区も待機児童解消を打ち出し保育士の確保が難しい中です。
待機児童解消プランが絵に描いた餅とならないように、公的に保育士の身分を保証し、公立保育所を拡大することが行政の果たすべき役割と考えます。
もう1つのテーマ、子どもの貧困対策に関しては国の動向と区の取り組みについての報告がありました。
政府が子どもの貧困対策大綱を策定し、それを受け各自治体での調査や施策がこの間進展してきました。
ところが、そもそもの国の大綱には、子どもの貧困率16.3%だったところいくつまで下げることを目指すのかという数値目標が設定されていません。
努力目標でしかなく、学習会などでも「政府はお金をかけずに貧困をなくしたかのように振る舞おうとしている」と、経済的対策の脆弱性が指摘されています。
足立区の対策もそんな政府の後追いに感じる点が多く、深く調査を行い、相対的貧困の状況をきちんと現状把握すること、社会保障の拡大を行うことが必要と考えます。
コーディネートだけでは貧困はなくせません。
また秋に子どもの貧困に関する集いを会としても行う予定なので、各地の施策の分析やどのような事業が行われているのか、調べていきたいです。
それにしても、中身の豊富な委員会でしたね。
待機児童対策、子どもの貧困対策、それぞれ一つで十分にボリュームのある内容で、二つの委員会を一気にやった感がありました。
みなさんもぜひ、委員会傍聴にお越しください♪
次回は9月議会での開催となります。