福島みずほさんを招いた学習会に参加してきました。
みずほさんからは、国会報告報告としてホワイトカラーエグゼンプション、共謀罪などについての現局面をお話しいただきました。
共謀罪の先取りとして、沖縄で市民運動のリーダー山城ひろじさんの逮捕があること、そして政府が用意している共謀罪の危険性について。
弁護士でもあるみずほさんのお話はわかりやすく面白かったです。
「何気ない大阪弁も共謀罪では処罰されてしまう」
確かに。
大阪で暮らしていると、何気ない会話で
しばくで
どつくで
どたまかちわったろか
という言葉を見聞きします。
もちろん実際に実行するわけでなく、コントというかボケ・ノリツッコミの一環にすぎないのですが、居酒屋の飲み屋談義でこういう言葉を使った人に頷いたり、「そやそや」と相槌をうつだけでも、共謀罪もといテロ等準備罪に問われることもある、ことになる、と。
思い当たる節は山ほどあります。
自分を含め大阪弁を使う皆さん、ヤバイですよー!!
ってのはさておき。
沖縄では今なお、沖縄平和運動センター議長の山城ひろじさんが115日以上も不当に長期拘留されたまま、解放されずにいます。
市民がレンタカーを借りて代金を割り勘しただけで、白タク行為といって、活動に弾圧を受けることもは増えてきています。お花見に行くのに旅行代金を割り勘するのは摘発されないのに。
明らかな市民運動を狙っての弾圧が増えてきていると、みずほさんから指摘がありました。
言論が統制され、モノ言う自由が抑圧されてきていると感じます。
以下は、ドイツの牧師であり反ナチ活動をされた、マルティン・ニーメラー牧師の演説での言葉だそうです。
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ナチが共産主義者を襲ったとき、自分はやや不安になった
けれども結局自分は共産主義者でなかったので何もしなかった
それからナチは社会主義者を攻撃した。自分の不安はやや増大した
けれども自分は依然として社会主義者ではなかった
けれども結局自分は共産主義者でなかったので何もしなかった
それからナチは社会主義者を攻撃した。自分の不安はやや増大した
けれども自分は依然として社会主義者ではなかった
そこでやはり何もしなかった
それから学校が、新聞が、ユダヤ人が、というふうに次々と攻撃の手が加わり、
そのたびに自分の不安は増したが、なおも何事も行わなかった
さてそれからナチは教会を攻撃した
それから学校が、新聞が、ユダヤ人が、というふうに次々と攻撃の手が加わり、
そのたびに自分の不安は増したが、なおも何事も行わなかった
さてそれからナチは教会を攻撃した
そうして自分はまさに教会の人間であった
そこで自分は何事かをした
そこで自分は何事かをした
しかしそのときにはすでに手遅れであった
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テロ等準備罪の対象に一般市民は含まれないと言いますが、なにかしら原発の再稼働であったり戦争法であったり貧困の問題であったり、抗議を目的に行動をしようと話し合っただけで組織的犯罪集団と恣意的に見なされるかもしれないと、見解が示されました。
(東京新聞2/17朝刊より引用)
市民運動への弾圧が強まっていると感じます。
沖縄・山城ひろじさんの不当な長期拘留は、運動に関わる人にとっては我が事と同じです。
誰もが監視され、密告され、思ったことも言えないような社会にしてしまわないために。
テロ等準備罪、いわゆる共謀罪法案の国会提出を阻止していこうと呼びかけられました。