中川北小学校にて、市民の方からの通報を受け放射能測定がおこなわれました記事を、微修正して再掲載します。
0.92マイクロシーベルト毎時!
事故前の値が0.06マイクロだったことを考えれば高すぎる異常な値です。
こういった、見えない放射能のホットスポットを見つけてくださったのは、地道に面的に測定をおこなう活動をされている、市民グループの方々です。
それなのに、今回の測定では、足立区は「学校関係者以外の方の立会いを断る」と、通報当事者や心配する区民のお母さんたちを測定の立会いから排除しました。
どういう理由でなのか?聞くと、
「学校関係者以外はいれない。部外者の方が入れば学校運営に支障がでる。今回がそういうことではないが…。」
今回が、運営に支障でるわけでないのなら、なぜダメなのか?
これ以上は、いくら問いかけても返事が返ってこなくなりました。
そしてなんとついには
「・・・今日測らないと言っているわけではなく・・・」
「それじゃあ今日の測定ができなくなっちゃいますよね。お約束と違いますから」
という言葉が、足立区教育委員会の職員さんの言葉としてとびだしました。
これには呆れ果てました。
約束といっても、通報者の方が納得しているわけではない、なんでも、一方的に通告されただけだそうです。
線量の高いところの測定を本当はやりたくないというホンネが透けて見える。
被ばくの危険性について、区は理解しているのか?
特に10代後半くらいまでの、成長期にある子どもに、被爆の影響は強くでます。
私も、小学校時代はやんちゃで、校内を裏山からあちこち走り回って、休み時間などは遊んでいました。
今回の基準値を超えた場所は、普段子どもたちが立ち入らない場所といわれますが、掃除の時間やかくれんぼなどしていると、立ち入ってしまうこともあるだろうと思います。
放射能で危険なのは、特に「内部被曝」です。
子どもが走り回っていて、放射性物質を含んだ砂埃を呼吸から吸い込んでしまう。
すると、遺伝子を破壊する放射線が、子どもたちの体の中で、セシウム137の場合だと約70日間も体内にとどまり、周囲の細胞を破壊し続けてしまうのです。
だから、特に子どもたちが関係するところの放射能のことを、みんな心配するわけです。
通報者の方は、仕事も忙しい中で、時間をあえて作って測定し、わざわざ足立区の子どもたちの健康が心配だからとボランティアで取り組みをしてくださっています。
にもかかわらず、こういった無碍に排除する対応は、相手を平等に扱わない、市民をないがしろにするひどい対応だと私は考えます。
みなさんは、同じように、自分がはかって通報をして当事者として関わっているにもかかわらず、「部外者だから」と尊厳を傷つけられるように扱われたらどう感じるでしょうか?
これまでの区内のお母さんとのやり取りで、「子どもを人質にとられているようなもので、言いたくてもなかなか言えない」とおっしゃておられたのですが、その言葉の意味を痛感したやり取りでした。
足立区は、一体誰のほうを向いて仕事をしているのでしょうか。
通報者や区民を排除して当たり前とする神経はおかしいと思います。
これでは、区民の方から公務員への恨みが募ってしまうわけです。
後ほど、今回の通報者のかたにお聞きすると、他市の学校での測定では、中に一緒に入って測定をおこなっているとのこと。
このようなひどい対応は、足立区が初めてと聞きました。
また、あとになってわかったことですが、これまでの公園や区道についてはプレスリリースがされていますが、この中川北小学校の除染については、プレスリリースが行われなかったそうです。
どうして学校だけ、マスコミに公表しないのか??
市民排除といい、マスコミへの非公表といい、足立区の閉鎖性を強く感じる、教育委員会とのやりとりでした。
区の地上50センチ測定でも、0.45~0.42と基準値である0.25を大きく上回る値が計測されました。
こういった場所が、見えないのをいいことに、これまで放置されてきたのです。
「対策とってるから大丈夫」と無責任に放言し、測定してこなかった区の責任は大きいですよ。
除染は12月1日からされるそうです。
右の生垣から左側の電気室の前あたりまでの割と広い範囲で線量が高くなっていました。
表面の土をはぐだけでは、線量は少し下がりません。
きちんと線量を下げる、効果的な除染をやっていただきたいと切に望みます。
というのは、除染しても線量が高いままの、なんちゃって除染があるからです。
(次のブログ記事に続く)