身長と思春期の関係
日本人が欧米人よりも身長が低い理由のひとつに日本人は早熟傾向だということが挙げられます。
早熟=早く大人の体になるということは骨の完成も早く、骨端線が閉じるのも早いので身長が伸びきらないまま止まってしまうことになります。
思春期に入った途端に身長が止まるわけではなく、思春期を迎えてからも身長は約6cm前後伸びるという統計が出ています。思春期=身長の伸びがラストスパートに入ったと考えてください。
例えば以下のグラフだと
赤線のグラフは12歳、140cmで思春期を迎えそのあと最後のひと伸びがあり最終身長は145cmとなっています。
青線は12歳以降も成長期なので伸び続け15歳、150cmの時に思春期を迎えており最終身長は155cmとなっています。
このように思春期が遅い方が身長が伸びる時期(成長期)が長く続いて背を高くするのに有利になります。
思春期を早める要因
思春期を迎えることには男性ホルモン、女性ホルモンという性ホルモンが大きく関わっています。
性ホルモンが多く分泌されるようになると男子では精通があったり声変りをしたり髭が生えてきたりします。女子では初潮があったり、胸が大きくなったりします。
性ホルモンは成長ホルモンに働きかけて骨の成長を促し身長を伸ばす手助けをする一方で分泌が活発になると骨を硬くして成熟させる働きもあります。
これが思春期に成長が止まる(終わる)原因となります。
特に女性ホルモンはこの働きが顕著で男子よりも女子の方が早熟で成長が止まるのも早いため身長が低いことに繋がっています。
思春期を早める要因はこの性ホルモンが多く分泌され活発に働きだすことで大人の体へ成長させることです。
では思春期を早めないためにはどうればいいのでしょうか?
思春期を早めないためには
身長をより伸ばすためには思春期を遅らせて成長期を長く維持することが大切ですが思春期の時期を遅くすることは可能なのでしょうか?
これは遺伝の影響や自然環境の問題などでなかなか難しいことですが生活環境や生活習慣によってある程度はコントロールすることが出来ます。
まず一番気をつけたいのはカロリーの摂りすぎです
2013年に発表された記事を参考に載せておきます。
【11月5日 AFP】人種にかかわらず少女の思春期が以前より早まってきているが、肥満がその要因かもしれないとの研究結果が4日、小児科専門誌「Journal of Pediatrics」に発表された。
また、すべての人種で、肥満の程度を表す体格指数(BMI)が高いことが、早期に胸の発育が始まる「最も強い予兆」だった。
カロリーを摂りすぎると肥満に繋がり体内では脂肪が蓄えられた状態になります。成長ホルモンは脂肪を材料として分泌されるので脂肪の消費に繋がることとなります。
必要以上に脂肪が多くなると「栄養が十分にある。これ以上成長しなくていいだろう!」と勘違いして分泌を減らしてしまうのです。
成長ホルモンの分泌が減ると性ホルモンは「成長期が終わりそう。じゃあ大人の体へ変えていきましょう!」と活発に分泌を始めるようになります。性ホルモンは骨端の軟骨を硬い骨へと変えていき骨端線が閉じて成長が止まってしまいます
このようなホルモンの働きがあり、できるだけ遅く思春期を迎えるためには摂取カロリーに気を付けて脂肪を溜め込まないことが重要です。
次に気をつけたいのがストレスです
学校生活や友人、家庭環境などで慢性的にストレスを溜め込むと成長ホルモンの分泌が阻害され減少します。これにより成長が鈍くなり成長期が早く終わってしまいます。
特に気を付けて頂きたいのは家庭での夫婦げんかや離婚、金銭的な話などで子どもに精神的な不安を抱かせることです。
精神的に不安定な状態が続くと自分の身に危険を感じて無意識のうちに早く大人になろうとして思春期を早く迎える傾向に有ります。
思春期を早めないためにはご両親がお子さんのストレスを軽減する役割であってください。その日にあった話や愚痴を聞いてあげるだけでも子どもは安心できるはずです。
思春期が早くなる原因には思春期早発症という可能性もあります
思春期早発症とは通常、思春期は男子で12歳頃、女子で10歳頃から始まりますが、早発症ではそれが2~3年ほど早く始まってしまいます。
思春期早発症になると小学生のうちに成長が止まってしまうので低身長になったり、早い年齢で生理や声変りをするので子ども自身や周囲が戸惑う心理的な不安に襲われたりします。
あまりにも初潮、精通が早かったり、陰毛やわき毛が早く生えたりして身長も低いようであれば病院での検査をした方が良いかもしれません。
治療は注射による薬物治療をおこない性ホルモンが活発に分泌されるのを抑えるようにします。
まとめ
思春期を早く迎えることは身長の伸びを終焉期にさせてしまいます。
成長ホルモンの分泌量が減少すると性ホルモンが活発に分泌されます。
カロリーの過剰摂取に気を付けるだけでなく睡眠や運動の生活習慣にも注意しましょう。
また家庭でのストレスは無意識のうちに大人へ変化させようとします。
ご両親の愛情を持ってゆったりと過ごせる家庭環境にしてあげてください。
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