近年の日本はストレス大国と呼ばれるほど精神的ストレスを受けることが多い国となっています。

 

ストレスを受けているのは私たち大人だけではなく子どもにも同じことが言えます。

 

子どもが多くのストレスを溜め込むと成長を妨げる要因となります。

子どものストレスと成長の関係について考えてみましょう。

 

 

子どもが受けるストレス

ストレスを受けることは悪いことばかりではありません。

適度なストレスに対してそれを乗り越えていくことは精神的な成長や対人関係において人格形成のプラスとなるものです。

 

その一方で大きなストレスを日常的に受け続けると精神や体調に悪影響を及ぼすことがあります。

 

子どもが受けるストレスにはどのようなものがあるのでしょうか?

 

家庭でのストレス

・両親の離婚や仲が悪い

・兄弟げんかが多い

・しつけが厳しい

・お金の話をよく口にする

・両親が共働きで一人で家にいるときが多い

・子どもに対する親の愛情不足

 

学校でのストレス

・教師や同級生と仲良くできない

・クラスで仲間外れやいじめを受ける

・勉強がついていけない、成績が悪い

・クラス替えや転校などによる環境の変化

・外見の悪口を言われる

・運動が苦手で体育の授業がつらい

 

夢や目標に対するストレス

・身長が低いので○○になれない

・太っているので痩せたい

・受験やスポーツなどで親から過度に期待されている

・レギュラーから外された

・自分の夢を反対される

 

これらは代表的なものであって個人の受け止め方や感じ方に差があるので「えっ、こんなことがストレスになるの?」と思うことがストレスになることも多くあります。

 

日頃からお子さんの言動や行動、体調などの変化を見逃さないようにしましょう。

 

 

子どものストレス症状

ストレスは子どもの体に変調を引き起こします。

大人でもストレス性の胃炎や頭痛が発症するのと同じです。むしろ子どものストレス症状の方が多様に現れるので体からでるサインに注意してあげてください。

 

身体に現れる症状

・お腹が痛い

・頭が痛い

・嘔吐

・下痢が続く

・動悸、息切れ

・けいれんや手足の震え

・ぜんそくやアトピー性皮膚炎が酷くなる

・寝不足、寝つきが悪い

・朝起きられない

・低身長

・肥満

 

精神的な症状

・うつ的な症状(落ち込む、しゃべらなくなる、マイナス思考)

・常にイライラしてキレやすい

・何事にも集中できない

・やる気が起きない

・物事に無関心で興味がない

 

行動に現れる症状

・攻撃的になり人や物を傷つける

・過食や拒食になる

・赤ちゃん返りをする

・すぐに泣くようになる

・学校を休みがちになる

・家に引きこもり外に出なくなる

・うまくしゃべれない(どもりなど)

 

成長期のお子さんは個人の性格や反抗期も重なりストレスかどうか分かり難い所もあります。普段と違うなと感じたらストレスが溜まっていないかコミュニケーションをとりながら愛情を持って接してあげてください。

 

 

成長ホルモンに与える影響

子どもの体が健やかに成長していくためには成長ホルモンが欠かせません。

 

成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されますが脳がストレスを受けると成長ホルモンの分泌量が低下することがあります。

 

成長ホルモンは「栄養」「運動」「睡眠」によって分泌が促進されますが成長期の子どもがストレスを溜め込むとそれぞれに悪影響を及ぼし分泌量の低下に繋がります。

 

栄養への影響

ストレスを感じると拒食症や過食症といった摂食障害になることがあります。

摂食障害までいかなくてもストレス解消に食べすぎたり、落ち込んで食欲不振になったりします。

 

拒食症になると体内の栄養分が足りなくなり痩せすぎたり、生理が来なくなったり免疫力が低下したりします。

 

反対に過食症になるとカロリー過多となり肥満になりやすくなりますが、これを避けようとして無理に吐いたり下剤を飲んだりする行動も見られ、摂食障害ではこの二つを繰り返すことがあります。

 

どちらの場合も成長ホルモンの分泌を妨げることになりますし、健康面に悪影響となりますのでストレスの原因を取り除いてあげることが必要です。

 

運動への影響

ストレスを受けて精神的に不安定になると何事にも興味が無くなり学校にも行きたがらず引きこもりがちになります。

 

家の中でずっと生活するということは必然的に運動量が減少しています。

 

成長ホルモンは運動中や運動後に活発に分泌されるので引きこもり生活は成長を鈍くさせてしまいます。

 

無理やり外に連れ出すのは返ってストレスを溜める原因になりますので健康的に成長を促すためにも家の中で出来る運動を勧めてあげてください。ストレッチやマッサージなどはスキンシップも取れて骨端線の刺激にもなりおすすめです。

 

睡眠への影響

成長ホルモンの分泌量が最も多いのは睡眠中です。睡眠中でも特に多く分泌されるのは深い睡眠時(ノンレム睡眠)です。

 

ストレスを受けると大人でも不眠症になったりしますが子どもにおいても不安や悩みがあると寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりします。

 

睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌も低下し身長が伸びない要因となります。

 

 

ストレス対策

お子さんのストレスは一人で原因を追究することも解消することも難しいので親御さんの手助けが必要となります。

 

一番重要なことは親の愛情です。

勉強やスポーツなどで将来のことを考えてあげることも大切ですがストレスを抱えているお子さんにとってはが大切です。

 

学校やクラブなどでストレスを受けて、家に帰ってからもストレスを感じる家庭では心身ともに休まる場所がありません。

 

知らず知らずのうちに成績のこと、やっているスポーツの試合結果、嫌いなものを無理に食べさせたり、早く○○しなさいなど過度なプレッシャーを与えたり毎日同じ注意を繰り返したりしていませんか?

 

子どもは大人よりも感受性に富み敏感です。観察力も優れています。両親の些細な言動も逃しません。子どもからはSOSが発信されているはずです。親御さんも今のお子さんをしっかり観察して、まずは落ち着ける安心感のある家庭環境にすることがストレス対策の第一歩となります。

 

 

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