旧盆前の今月の月命日は

前日に山小屋に泊まり早朝

娘に近い山頂に立ち朝陽を拝み手を合わせる


…そう計画していた8月11日
令和8年の山の日でしたが



台風15号の影響を受けて
予定は中止となりました




この約2ヶ月、日常の雑事と仕事、天候を理由に殆ど歩いていなかった私に

「まずは体調を整えて準備して!」…と娘が言っているのだと直感的に感じたし



何より

自然が相手なのだから仕方がありませんね



気持ちを切り替え

急遽人手の足りない職場へと手伝いに行き

ヘトヘトになってベッドに入った昨晩は



夢で娘に会えました





場所はどこかのホテルの一室



私がひとりで部屋に居るところへ

夫が娘を入院先から連れてきました



テレビからは少女行方不明のニュースが

娘の実名で報じられ


なんてことをしてくれたのだ

…と私は頭を抱えます



夫に腹を立てながら

布団を敷いて娘を寝かせると

意識のなかった娘が目を開けて


「ママ?」と私を探します



そして私が

「大丈夫?頭痛くない?どこか痛くない?」と

体をかがめ声をかけると


私を見つめ

細い腕を伸ばし

両手を広げ私をぎゅーっと抱きしめて

「大丈夫」と言うのです



それを聞いて私は



あー、やっぱりそうか

病院になんて連れて行かなければ良かった


たくさんの薬を与え

辛い思いをさせてしまった


もう二度と離さない


私の手元に置いて

私が治してみせる


どんなことがあっても離さない



娘を抱きしめながら

そう心に誓っている



そこで目が覚めました




午前2時

私はキッチンへ行き水を飲み


夢の続きを見たいと目覚ましを解除すると

すぐに眠りに落ち



わんこに起こされ目覚めたのは8時



残念ながら夢の続きを見ることはできませんでしたが、ぐっすり眠ったように思います




そして遅い朝食を食べながら

そのひと通りを夫に話していて気付いたのは



後悔の夢だったにも関わらず



夢の中でも

夜中に目覚めた時にも

涙はなかったということ



でも、娘の柔らかな感触だけは

何となく残っていました







結局娘の78回目の月命日もいつも通り


お寺へ行き回向をあげていただきました




いつもより遅い時刻の回向を終えると


いつもの尼僧さまが


毎回お言葉を頂戴する帳面を、お堂で雨宿りをしていた私たちのところへ持ってきて




悪天候の中ご苦労さまです


今日はこれから外出しますので一言だけ



いつも前を向こうとがんばっていらっしゃる貴方を見ていますと、逃げずに戦いに挑む兵のような逞しさを感じるのですよ


だから今日は、真面目に精進していくことの大切さを説いた御書の一節を書きました


お堂から駐車場までは屋根がございますからね



どうかお気をつけてお帰りください




そう仰ると

法衣の裾を片手に持ち、ご自身は激しく降る雨の中を走って寺務所へと戻られました



直後からずっと寄り添い続けてくださっている

尼僧さまの短いお言葉と優しいお気遣いに



この時はほんの少しだけ

温かい涙が流れました






事後習い始めた刺繍で仕上げた自作の帳面の

今日のページには

尼僧さんからのお手紙が挟んでありました




今日は盆の入りですね


わが家は先月でしたが実家は今日から



娘はきっと今月も

じいじと一緒に私たちの元へと帰ってきてくれているのでしょう



三年前に夫を見送り、未だ涙に暮れている実母に寄り添いながら


賑やかなお盆にしたいと思います







みなさまも心穏やかに過ごされますよう


お祈りいたします