5月19日(土)

今日は「名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する有志の会」の第75回例会。

 

毎月、料亭つたもと、札幌かに本家栄中央店の交互を会場にして開催してきましたが、この料亭蔦茂(創業館)での開催はこれが最後です。

料亭つたもはここでの営業を5月末で終了し、105年の歴史に幕を下ろし、すぐ近くに新しくビルの「料亭蔦茂」をスタートさせます。

 

この、栄のど真ん中にありながら異空間の店構えももう見納めです。

昔は、料亭という概念はあまりなく、旅館がおいしいお食事を出すというのが一般的だったらしく、ここも「蔦茂旅館」として始まったそうです。

その頃からずっと、おいしいお料理を出し続けてきました。

つたもは、店内に一歩入ると、中にはお庭があり、川が流れ、鯉が泳ぐ、まさに別世界。

こんなふうにたくさんの鯉が泳いでいます。

こっちにも。

仲居さんに聞いたところ、この鯉たちはすべて、無事にもらわれ先が決まったようです。

ここ、つたもと同様に井戸水が流れているお家だということで、鯉たちも安心ですね。

 

今日の旧町名の会は「寺院資料から見た災害列島日本」というテーマで、名古屋大学名誉教授の溝口常俊先生の講演でした。

全国の寺院を回って、そこの檀家さんの死亡した年を調べることで、天保の大飢饉とか、スペイン風邪の大流行とか、過去の地震や津波による被害とかが、どこの地域でどのように広がっていたかなどがわかると言います。

講演会の後は、懇親会です。

いつものようにたくさんのおいしいお料理を頂きながら、いろんな方々とのおしゃべりを楽しみました。

つたもの創業館で食べるお料理もこれが最後です。

思えば、はるか昔、住吉で飲んでいた時に、飲み屋街の中に意見だけ別格な雰囲気を漂わせてたたずむ料亭つたもを見て

「私もいつか、こういう政治家や財界人が集うような、料亭に入れるような人になりたいな。」

と思ったものでした。

 

それがいつしか、こうやって毎回つたもに集う方々とご一緒できるようになりました。

ある意味、夢がかなったのかな?

 

このお部屋でも何回も平安桜でお座敷に上がらせていただいて、演奏をさせていただきました。

そんな思い出のあるお部屋での記念撮影もこれが最後です。

今度の新しい「料亭蔦茂」はここ以上に高級になるらしいですが、そこでもお座敷に上がらせていただけるかな?

これからも頑張ります!!