ゴールデンウィーク真っただ中!

ゴールデンウィーク中は山や川でキャンプやバーベキューなどという方も多いと思います。

 

そこで今回は、ゴールデンウィーク期間中に採取が出来る山菜の、見つけ方や採取方法、アウトドアで簡単に調理ができる料理(レシピ)をご紹介します!

 

その中からまず最初にご紹介するのはセリです。

春の七草のひとつにも数えられ、日本人にはなじみ深く、奈良時代にはすでに食用とされていたそうです。

 

セリは古くから栽培が盛んで、スーパーマーケットには栽培モノが年中出回っていますが、やはり旬の時期に野山で採ったものをその場で食べるのが一番です。

 

【セリの見つけ方】

セリはセリ科の多年草で、日本全国の野山に自生しています。水分の多い土地を好み、沢や清流の水際、湿地や田んぼのあぜ道、休耕田などに繁殖しています。

 

栽培モノのセリは1~4月頃が旬と言われていますが、野生のセリの採取時期は、自生している地方や標高によっても変わってきますが、3月下旬から5月頃。目安としてはゴールデンウィーク前後くらい
ちょっと郊外に出かければ、比較的すぐに見つけることが出来ます。

 

【セリの栄養素と効能】

セリにはビタミンCやミネラルが豊富に含まれています。ビタミンCは免疫力を高め、活性酸素の働きを抑え、老化防止や美肌効果もあります。ミネラルは血液や骨の生成に欠かせない成分です。

 

セリの青々とした葉や茎にはβカロテンがたっぷりと含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守るとともに、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める働きもあります。

 

セリ特有の芳香成分には、鎮静効果があると言われています。また、ピラジンと呼ばれる成分が血液凝固を防ぎ血栓を予防したり、肝機能を強化するのに役立つとされています。

 

その他、食物繊維も豊富で、コレステロールの排出や急激な血糖値の上昇を防ぐ働きもあり、成人病の予防やがんの予防にも効果があるとされています。

 

【ドクゼリに注意!】

天然の自生しているセリを採取する際には気をつけなければいけないことがあります。それはドクゼリの存在です。


ドクゼリは、トリカブトやドクウツギと並んで日本三大有毒植物の一つとされています。
毒性が非常に強く、最悪の場合には死に至ることもあります。

 

セリとドクゼリを見分ける方法として、一番簡単なのはまず匂いを嗅いでみることです。
セリには特有のさわやかな香りがありますが、ドクゼリにはありません。スーパーなどで売っているセリの匂いを嗅いで覚えておけば、まず間違えることはありません。

 

匂いを嗅いでみてもわからない場合には、根っこを見てください。セリの根は白くて細いヒゲ状の根が生えていますが、ドクゼリはワサビの根のような、筍とか芋のような形をしています。
またドクゼリの葉は細長くて切れ込みが深く、ギザギザが鋭いです。

 

それでも自信がなくて不安な場合は、口にしないのが一番です。セリだという確信が持てないうちは採取しないように!
くれぐれも自己責任でお願いします。

 

【セリのおいしい食べ方】

セリ独特のさわやかな香りを楽しみたい時は、おひたしが一番です。
塩を加えた湯でさっとゆで、冷水に落とした後、だし醤油や麺つゆをかけていただきます。

 

他にも、ごま和えや白和え、酢味噌和えなどの和え物や、炒め物、きんぴら、卵とじなど、どんな料理でもおいしく食べられます。

個人的にはパスタの具として使うのがおすすめです。

 

採れたてのセリとアサリのパスタを作ってみました。


セリのさわやかな香りがパスタとの相性もいいです。

 

セリの持ち味はなんといってもそのさわやかな香りとシャキシャキとした歯触りです。

加熱しすぎるとせっかくの香りや風味、食感が失われてしまいますので、加熱しすぎには注意してください。

 

セリはスーパーでも普通に買うことが出来る野菜なので、普段は「山菜」というイメージがないかもしれません。しかし、自生している天然のセリは、栽培モノとは比べ物にならないほど味が濃く、香りも強く、野性味あふれる味わいです。


しかも栽培モノとは違い、春~初夏にかけてしか味わうことのできない期間限定の味です。
日本全国に自生しており、比較的簡単に採取できる山菜ですので、ぜひ天然の味を味わってみてくださいね。

 

 

※私・水原和希はアウトドアハッカーというアウトドアのサイトで時々記事も書いています。

興味のある方はこちらも是非ご覧ください。

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