9月8日(日)
そういえば今回宿泊しているホテルに入っていく路地の入口に「YAMAHA」がありました。
初めは「同じ名前の別の店??」なんて思ったけど、入ってみたら正真正銘のYAMAHAショップでした。
ピアノのコーナーにはエレクトーンとクラビノーバが並んでいました。
いずれも日本では20~25年くらい前に流行ったモデルです。
ドラムのコーナー、そしてその奥にはギターのコーナーも
ベトナム人にとってはかなり高価な楽器だと思うんだけど、これらを購入できる(人もいる)生活水準になったってことなんだよね。
そのまま通りをずっとまっすぐ行くと通りの名前が変わり、こういう名前(発音がちょっとわかりません)
この通りはまさに楽器屋ストリート。
両サイドにはずらりと楽器屋さんが並んでいました。
先ほどのヤマハのようなお店ではなくもっと手軽な民族楽器です。
この細長いお店。
入り口には銅鑼や鉦がたくさんならんでいました。
ちょっと中には、弦楽器なんかもたくさん並んでいて
奥まで入っていくと
笛がたくさん並んでいました。
見たことのない形の笛がたくさんあって、ものすごく興味があったのでいろいろと見ていると、
その中の一つをお店のおじちゃんが吹いてくれました。
外国のアニメとかで出てくるラッパの音のようなかんじで結構面白い音。
その割には意外とボリュームがデカイ。
見てたら私も吹きたくなってきて、吹かせてもらいました。
音は一発で出ました!
音階はさすがにベトナム…っていうかちょっと中国っぽい音階。
リードの部分はこんな感じになってます。
かなり手作りな感じ…
つぶしたストローがそのままついてるみたいです。
すごくアジアンチックでなかなか面白い音だったので「買っちゃおうかな??」と思ったけど、
楽曲担当のタカヒロに聞くと「平安桜の楽曲には合わない音」とのことで却下。
たしかに平安桜の楽曲には合わないかも…
売る気満々だったオッチャンを後にし、店を出ました。
この辺は太鼓が基本のようで、どの店にも大小さまざまな太鼓が並んでいます。
このお兄ちゃんたちはちょうど太鼓を買いに来たようで、いろいろ太鼓をたたいて音を確かめています。
その太鼓の音を聞いていて思ったんだけど、日本の太鼓と見た目は良く似ているのに音が違うのって、決定的な違いは革の張り方だなって思いました。
ここに並んでいる太鼓の革は、どれもかなりピンと張ってあるので大きな太鼓でも比較的軽い乾いた高い音がします。
でも日本の太鼓って、もっとドーンって低く重たい音がします。
革の種類が違ったりなめし方が違ったりっていうのももちろんあるけど、日本の太鼓の方がもう少しゆるく張ってあるので音程が低いのはもちろんのこと、たたいた時の音の余韻の出方が違うんだな。
例えばギターの弦のようなものをピンピンに張って指ではじくと「ピン」とか「ポン」ってかんじで張りつめた軽い音がするけど、それを緩めて指ではじくと「ビローン」とか「ボローン」ってもっと重たい感じの音がするでしょ。
しかも、ゆるいやつだとさらに「ビロロローン」ってかなり音の余韻が続く。
たぶん日本はすごい技術力があるからこそ、張りすぎるだけではなく、その中に遊びのような部分を作ってわずかな革の緩みから来る響きなんてのも出してるんじゃないかな?
それが日本の太鼓とここに並んでいる太鼓の決定的な音の違いかなって思いながら、太鼓を試し打ちしているのをながめていました。
こちらの太鼓屋さんはメチャメチャ大きな太鼓から小さな太鼓までが並んでいます。
おじさんの斜め後ろ、すごく細長い小さな太鼓まであります。
こんな細長い太鼓でもいい音が鳴るのかな?
近くに行って見てみると、なんと革がホチキスで止めてある。
おじさんの手作り??
こっちの太鼓屋さんではおねえさんが太鼓の胴に一つずつ金色のペイントをしていました。
ここの楽器屋さんにはやたらと打楽器が多いです。
これは木でできた魚だから、やっぱり木魚?
1本弦のことのような楽器。
タカヒロ試奏中。
結局1時間以上もこの辺りをうろつきながら楽器屋さんをはしごしていました。
楽器ってその国それぞれに特色があって、見ていて本当に飽きないしおもしろいです。
そして、二人で楽器を見ていると真っ先に興味を持つ楽器が、私はいつも笛などの吹奏楽器。
タカヒロはいつも弦楽器。
私は笛を見るとどんな音がするのかすごく吹いてみたくなるし、タカヒロは弦楽器をすぐに引きたくなるみたい。