幻想的で邪悪な猫世界
題名そのままに、図書館司書とその身辺に出没する不死猫のお話。
図書館、猫という単語からはほのぼの感を想像して、さらに不死という言葉(「死」の文字は少しインパクトが強いけれど)から「100万回生きたねこ」を連想して読み始めた。
ファンタジー的ではあるけれども、だいぶブラックな印象だった。
猫がだいぶ凶暴だったり、人が襲われたりするので。
とはいえ、雰囲気はそれほど暗くなく、猫が人と会話したり詩の朗読が好きだったり、笑ってしまう場面もある。
カタカナの人名と地名が頭に定着しないので困る。読みながら迷子になってしまった。
リン・トラス
イギリス