「図書館司書と不死の猫」 リン・トラス著/玉木亭訳 | 50代からの読書

50代からの読書

子どもの頃から本が好き。若い頃はおもしろいと思えなかった本も今なら感動することもあり、読書を通して自分の変化を感じます。読書の記録を通して、50代の心の一端を残してみます。

 

幻想的で邪悪な猫世界

 

 

題名そのままに、図書館司書とその身辺に出没する不死猫のお話。

図書館、猫という単語からはほのぼの感を想像して、さらに不死という言葉(「死」の文字は少しインパクトが強いけれど)から「100万回生きたねこ」を連想して読み始めた。

ファンタジー的ではあるけれども、だいぶブラックな印象だった。

猫がだいぶ凶暴だったり、人が襲われたりするので。

とはいえ、雰囲気はそれほど暗くなく、猫が人と会話したり詩の朗読が好きだったり、笑ってしまう場面もある。

 

カタカナの人名と地名が頭に定着しないので困る。読みながら迷子になってしまった。

 

 

 

リン・トラス

イギリス