「地球に散りばめられて」 多和田葉子著 | 50代からの読書

50代からの読書

子どもの頃から本が好き。若い頃はおもしろいと思えなかった本も今なら感動することもあり、読書を通して自分の変化を感じます。読書の記録を通して、50代の心の一端を残してみます。

 

 

言語の壁は高いけれど

 

 

登場人物たちは、母国語や育った環境が違う若者たち。

国、言語、性別、年齢に壁を作らず、自分がどう感じるか、どう生きたいかを考えて行動する。

これからの人間関係として、いい在り方だと思う。

戦争のニュースを見ていると、守る対象と攻撃する対象、どういう理由で線引きをしているのか疑問に思うから。

 

多和田葉子さんの本、以前から興味があったけれど、長編を読むのは初めて。

唐突なたとえがよく使われてびっくりする。でも情景が華やかに感じられていいなと思う。

 

 

 

多和田葉子

1960年、東京都生まれ