ルノワールの桟敷席の女性…コートルード美術館展を振り返って | ワクワクしよう~癒されよう~! Feel Freeにアキのふらっとアレコレ♪

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二人の娘は独立
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引っ越し、海を跨いで11回
いろんな価値観に触れて揉まれて
世界は無限に広がっていて
こうあるべきは一つもないと

これからも柔らかな心で、導かれるように、ワクワクしながら歩いていきたいです♡

こんにちは

あきです
 
 
 
外出自粛の日々が続きますね…
 
他の人がどうであろうと
今自分がやるべきことを
できる範囲でとにかくやる
そして
周りの大事な人の太陽のような存在でありたい
明るく照らしてあげたい
そんな気持ちでいます
 
 
家族にもそれが伝わっているのか
家族も同じ気持ちなのか
ずっと家にいて
皆ストレス溜まっていると思うのに
いつになく笑いが絶えない
ありがたいです
 
 
このブログも読んでくださる皆様がアートを通じて少しでも夢を持って明るい気持ちになってくれたらと思いつつ書いています^ ^
 
 
~~~♪~~~♪~~~♪~~~♪
 
 
 
では去年の秋から東京都美術館で開催していたコートルード美術館展の復習に入りまーす♪
 
 
 
 
 
 
この展覧会は娘2号がトーハク での講座のついでに行き
初めて印象派っていいと思ったよ〜
と言ってきた展覧会でした
 
 
あれ?印象派の多いバレル・コレクション展も良かったって言ってなかったっけ?→コチラ
本人曰く
「私は写実的なのが好きなの
カラバッジョとか」 だそうで
 
まーいいとして
図録のお土産付きです
 
 
 でも図録って作品を見た後でないと
あまり見たいと思うものではありません、、、(娘よ、ごめん)
 
 
 
 
 
というわけで彼女の気持ちを無にしない為にも
(ねー見てみて~~~とそばでうるさいw)
えいやっと重い腰を上げて行ってきたコートルード美術館展
 
 
 結果的に図録のお土産が功を奏したわけになりますね(^^;
 
 
 12月の半ば、会期終了間近でした
 
 
 
今回来ている作品60点中10点がなんとセザンヌ
ルノワールが6点
スーラが5点
ドガとゴーギャンが4点
モネとマネが3点ずつ
 
 
 
セザンヌ
確かにいい作品が来ていたんです
ちょっと実験ちっくなセザンヌちょっと苦手な私でも
いいかも~~~♪と思ったのでした
 
 
 
 
水辺の表現がなんとも美しい作品
 
ポール・セザンヌ
アヌシー湖
1896年
 
 
 
 
 
それから私も娘もイチオシ!地味だけど
 
ちょっと離れると森の奥のほうまでずーーーーっと見通せるような
遠近感のある作品
 
緑のトンネルにすーーーっと入っていけるんです♪
 
図録や写真では絶対にこの遠近感はわからないのが本当に残念😢
 
ポール・セザンヌ
ノルマンディーの農場(アッタンヴィル)
1882年
 
 
 
 
二点とも、窓から見る風景代わりに飾っておきたい〜♪
 
 
 
 
 
コートルードさんは
セザンヌマニア?
 
 
コートルード美術館は
ロンドンにあるコートルード美術研究所に併設の美術館

実業家のコートルード氏が
まだ評価の定まっていない印象派の作品に惚れ込みコレクションしていったことが
現在の美術コレクションの中核を成します


そしてコートルード氏が最も多く購入した作品が当時それほど評価を得ていなかったセザンヌでした


現在美術館が改修中ということで
20年ぶりに来日しているコレクション



マニアでしたねw


 
ロンドンで中高時代を過ごした友人は
学生時代はいつもフラリと行って無料で作品を見られたよ~~~と言ってました
今回の展覧会は懐かしくて行ってよかった♡とも
 
 
羨ましい
日本ももうちょっと教育・文化にお金をかけてほしいかな~~~
 
 
 
 
それからルノワール
 
やっぱり実は苦手…
見ていると心がウキウキするような絵だけど
どうも女性像が好きじゃない
 
 
 
だってぶよんぶよんだったり
ふわんふわんするんだもの・・・
現実に一気に引き戻されるような感覚とでもいうのかしら
こうならないよう気を引き締めなければと思ったりするものあるのかも
 
 
 
 
だけれど今回のこの作品
何度も映像や本で見たことがあったけれど
本物は初めて
 
ピエール=オーギュスト・ルノワール
桟敷席
1874年
 
 
 
見た瞬間
この女性の瞳のキラッキラ、陶器のように輝く肌、つやぷるの唇から目が離せない
 
 
まるで初恋の時のよう・・・(覚えてませんが)
 
 
それを強調するかのようなドレスの布地や袖のレースのふんわり
すべすべの手袋
髪と胸元の花飾りの挿し色
 
 
 
 
もうなんだか後ろにいる男性が誰を見てようが何考えてようが
関係ない!
あえて言うなら彼女を引き立たせる添え物程度?
 
 
 
素敵でした
今思い出してもあの時の興奮がよみがえります
 
 
 
 
ルノワールの作風は次の3つの変遷をみます
 
 
①印象派時代(1860~80年)
②ラファエロやアングルに影響される古典大好き時代(1880~90年)
③晩年(1890年以降)
 
 
なるほど私の苦手なのは②と③の時代のもの
 
 
 
この作品は①の印象派時代 その中でも全盛期だから好きなんだな
ぶよぶよしてないしw
 
 
 
コートルード氏がコレクションでの最高金額を投じて購入したわけもわかるってものです
この瞳にみつめられたら、、、ねえ
 
 
 
 
 
それからこの展覧会のアイコン的存在
マネのバーの女性
 
エドゥアール・マネ
フォリー=ベルジェールのバー
1882年
 
 
見れば見るほど想像力を掻き立てられる不思議な作品
隅々まで見てしまう絵です
 
 
 
鏡を背に客の相手をするバーの女性
 
 
鏡にはバーに来ている大勢の客と相手をしている男性も映っていて
鏡の中の女性の後ろ姿はちゃんと男性の相手をしているけれど
 
 
私達に見えている女性は虚な表情
ぼぉーっと桟敷席の男女を見ているようです
 
 
鏡に写っているモノがリアルで
私たちが見ているモノが彼女の内面表現のよう
 
 
手前に描かれたボトルやグラス、果物、マーブルのバーテーブルなどの描写が写実的なところも
ぐっと引き付けられる
 
 
 
ものすごい喧騒の中の一場面なのに
手前の静物の硬質さと相まって
時が止まったかのような静けさを感じます
 
 
 
 
 
 
 
他にも気になった作品を数点
 
 
ピエール=オーギュスト・ルノワール
ボン=タヴェンの郊外
1888〜1890年
 
 
 
柔らかなボルドーにけぶる風景
3メートル離れてみる絵です
 
あれ?この時代は古典主義に傾倒してたんじゃなかったっけ?
と図録を確認したら
印象派傾向へ揺り戻しがあった頃の絵ということ
 
 
 
ボナールのル・カネ時代の絵
 
ピエール・ボナール
オリーヴの木と教会のある風景
1924年頃
 
 
ボナールのル・カネの風景画は柔らかくて明るくて遊びがあって
やはり好き
 
 
 
 
他にもゴッホやゴーギャン、ドガなどの絵も特筆すべきものが沢山ありました
(でもゴーギャンはモデルとの関係がいい加減で好きじゃないの〜w)
 

ゴッホ
花咲く桃の木々 
1889年

 
マネ
アルジャントゥイユのセーヌ河岸
1874年


モネ
秋の効果、アルジャントゥイユ
1873年


ドガ
舞台上の二人の踊り子
1874年


ゴーギャン
テ・レオリア
1897年



点数は少なかったけれど
その分じっくり見られたし
私にとっての逸品、優品ばかりで幸せでした♡
 
 
この展覧会の巡回予定は
東京都美術館 2019年9月10日~12月15日(終了)
愛知県美術館 2020年1月3日~3月15日(3月1日に終了)
神戸市立博物館 2020年3月月28日~6月28日(開催延期中)
 
 
となっていますね
なんとか神戸市立博物館での開催ができますように心から祈っています
 
 
 
 
最後までお読みいただき
ありがとうございました😊
 
 
 
今日も明日も良い1日でありますように♡