写真みたい?いやそれ以上に引き込まれる何か ホキ美術館の写実絵画 | ワクワクしよう~癒されよう~! Feel Freeにアキのふらっとアレコレ♪

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二人の娘は独立
プレリタイアライフを楽しんでいます♪

引っ越し、海を跨いで11回
いろんな価値観に触れて揉まれて
世界は無限に広がっていて
こうあるべきは一つもないと

これからも柔らかな心で、導かれるように、ワクワクしながら歩いていきたいです♡

こんにちは
アキです

夏日の蒸し蒸しな毎日、、、
熱中症にだけはならないように
お気を付けくださいね

今回は…


遠い〜〜!😅
でも、こんな機会がなきゃ絶対に行かない!
かも?
いいや、行っちゃえ〜〜っ!💪
と思い立って



千葉は土気駅からバスで5分のここ

ホキ美術館





ホキって何?何を展示してるの?
ん?写実絵画って???



何の前情報も入れずにフラリと
アートテラー  とに〜さんのアートツアーに参加です

東京駅で待ち合わせて
電車に揺られること1時間



たまたまご一緒させていただいたお仲間の女性達は
何ととってもご近所さんなお方と
可愛らしい年齢不詳のお姉さん♡


初対面ながら
好きなものが一緒の方々との語らいは
まるで学生時代の修学旅行さながら爆笑
あっという間に土気駅に着いてしまいました



そしてバスに揺られて
広大な昭和の森のはずれにある
ホキ美術館前の停留所に到着!


そこからすぐに見えるホキ美術館


なぜかまっすぐには向かいません…


ちょっとだけ迂回して
住宅街をテクテク…








外車ばかり並ぶ素敵な住宅街を抜けた所に
突如現れた不思議な形の建造物!





これがこの美術館のランドマーク
この突き出た長方形の内部がギャラリーなのです

もうお目目まん丸でしたわ〜〜びっくり



スタイリッシュな建物を前に
もう気持ちはワクワク!
中はどうなってるんだろ〜〜?






その前に
ホキ美術館のホキって???


実はホギメディカルの初代社長 保木将夫さんが
この絵に一目惚れして


「横になるポーズ」   森本草介    1998年


写実絵画の蒐集に没頭し始めたのが始まりだそうです


美しい背中にウットリ…
実物はもっと魅惑的です





そして絵の数が半端なく多くなってしまい
ついに自宅隣の家を購入し改築して絵画館を設立



年に一回一般公開を始めたところ
何と10年目の入場者が1000人超えたとか

そこでこの美術館を設立してしまったとのこと






世のお金持ちの考えることってすごいわ〜〜びっくり

というか世のため人のための精神に触れただけで
もう今日はOK🙆‍♀️な気持ちになってしまいました…





内部は細長いギャラリー五本が三層になった構造


こんな手書きの建物の説明書があったり





天井のライティングが可愛いんですよ
天の川みたいに点々とつながって…


建物ばかりに目がいってしまいましたが


展示されている作品も素晴らしかった❗️

それまで写実絵画に全然興味のなかった私



いやぁ、すごかった♡




写真みたいというのは当たり前
そこから更に惹きつけられる何かを感じます




女性の肌やカーテン越しの光の表現はもちろんのこと


背景ひとつ取っても
背景の存在感をわざと抹殺したり




床材だと
木目を自分の理想通りに配したりしつつ
実際の足触りさえ感じさせ
なおかつ全体と調和させたり



デュポンの繊維素材をひとつひとつ丹念に表現してみたり



触って見たくなるような動物の毛並みだったり




同じ透明な素材でも
ガラスや水、アクリルの素材感の違いとか






時間がいくらあっても足りません💦💦💦





今回の展示は
作家さん達の初期の作品とその後の作品の対比
ということで



成長ぶりといったら顰蹙なこと極まりない

進化の度合いを見せてくれる貴重な展示となっています




今回のお気に入りは
①五味文彦   「蘭」
②原雅幸 「木造船の港」
③小尾修  「静寂の声」



「蘭」   五味文彦   2011年

黒い背景に浮かび上がる白い蘭
ガラスの瓶と水の質感
蘭の花弁からこの花の醸し出す凛とした高貴さ
光と影

目が離せません






五味文彦さんの他の作品を見ても
ガラスと水、アクリルの質感
動物の毛並みに驚嘆



例えばこの作品


「レモンのある静物」   五味文彦    2009年

レモンの果実の瑞々しさやアイロンの丁寧にかかったレース
果物の皮とその裏のフワフワとした海綿体
何より錆びた缶のザラリとした質感



スゴい!としか言いようがありませんびっくり



今回特にお気に入りだったのはこちら



「木造船の港」   原雅幸    1993年

一見、写真家アンセル アダムス?
と思ってしまいました
両作家さんに申し訳ないですが…💦

両方とも大好きですラブ

この作品に寄せられた原雅幸さんの言葉



この絵は取材から製作を始めるまでに十年以上も時間がかかってしまった。
この風景に出会った時の不思議な経験と感覚を描きたかったからである。


虜にさせられる絵でしたおねがい




小尾修   静寂の声    2017年


この作品はギャラリーの最下階
ギャラリー8

壁と天井を黒くして
作家さん一人一人にガラスで区切った展示スペースの中で
自由に表現してもらう
「私の代表作」なるスペースがあります

そこに飾られていた一枚


小尾修さんは
床の木目にこだわる作家さんだとか

後ろの木切れも自分で焼いたこだわり

絵全体として木の質感に圧倒されますが
それに負けていない女性の強い眼差しに惹かれました






その他にも
カーテン越しの光が柔らかく肌に当たるこの絵



「日差し」   島村信之     2009年


とか


チョークの字が消せるんじゃないかと多くの人が触ってしまったというテレビでも紹介されたこの絵



「存在の在処」   石黒健一郎    2001〜2011年

黒板のワクに貼られた小さなウサギのシールにも注目です

今はアクリル板で保護されていますウインク


 


ツアーの途中から
アートテラー とに〜さんが来館と知った
館長の保木博子さんにご一緒していただきました



天皇皇后両陛下の肖像画を描いた画家 野田弘志さんと宮内庁とのやり取りや



画商さん達の
この画家さんの脂の乗り切った今、こーいうモデルのこーいう絵を描いてくれたらメチャメチャ売れるんだけどな〜  でもこのモデルに拘っちゃうのね〜〜的な裏話などなど




ここでしか聞けないことも聞かせていただきました爆笑






ここは写実絵画の集まる貴重な場所として
また写実絵画の画家の成長を定点観測できる場所として
これからも目が離せません👀👀👀




それから何より
アートテラー  とに〜さんの解説は他の何を読んでも出てこないような一言一言が貴重でした
こんな楽しみ方があるんだな〜としみじみ
ありがとうございました😊






アルポルトの片岡護シェフ監修のイタリアンレストラン 「はなう」が併設されています



次はランチかディナーをいただきながら
一日ゆっくり作品に浸りたいな〜〜




カフェもケーキやサンドイッチ、キッシュなどの軽食や軽めのアルコールもいただけます♡




最後までお読みいただき
ありがとうございました😊




ホキ美術館